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加藤拓也。カープ期待のドラ1は、慶應の日々を糧にプロでの飛躍を誓う。

楽しみな慶應の先輩達との勝負。そしてカープの勝利へ向けた決意。

-**今までの野球人生で一番印象に残っている試合を教えてください。**

大学で最初に完封した試合ですかね。大学2年春の法政戦2戦目(完封)や慶早戦1戦目(1失点完投)は印象に残っています。逆に僕は(※)サヨナラ暴投もしているので、それもよく覚えています。

それから特に変わったことはなかったですが、敬遠のサヨナラ暴投なんてマンガの中の世界だけで、自分に起こるなんて思わなかったです。

※2014年10月18日六大学秋季リーグ戦vs明大
試合は延長までもつれ込み、迎えた12回裏2アウト1・3塁の場面で明大・高山選手(現・阪神)を敬遠しようとした投球が暴投になり、3-4で痛恨のサヨナラ負けを喫した。この日加藤選手は1人で12回までマウンドを守り続けたが、213球の熱投虚しく敗戦。

-**これからプロの世界に入るわけですが、対戦してみたい相手はいますか?**

この打者と対戦してみたいというのはないです。皆さんすごいので…プレーの参考の対象です。そういう意味では、ピッチングの参考でいくとソフトバンクのサファテ投手が好きです。投げ方も結構近いと思っているので。

あとはこれまで慶應の中で対戦するといっても紅白戦とかだったので、違うチームとして他のメンバーとやってみたい気持ちはあります。例えば横尾(俊建・2015年日本ハムドラフト6位)さんとはかなり近いところで一緒にやっていましたし、白村(明弘・2013年日本ハムドラフト6位)さんも僕が1年の時の4年ですしね。対戦の可能性が高い山本(泰寛・2015年巨人ドラフト5位)さんともやってみたいです。

-**逆にプロ野球選手にならなかったら何をしていたと思いますか?**

普通にサラリーマンになっていたんじゃないですかね。大学2年の終わりから3年になる頃にプロを目指すと決めたので、そこまで考えたことはないですが、就職活動をしていたら、一通りいろいろな会社を受けてみたと思います。

-**ちなみに万が一、指名されなかった時のことは考えていましたか?**

1年留年して、就職活動をするつもりでした。社会人野球をやるつもりはなかったです。もう2年、プロを目指して野球するのは辛いなと思っていたので。

-**プロに入ってからの目標を教えてください。**

太く長く続けたいですね。…でも本当はお金貯めて隠居したいんですよ(笑)あまり目立ちたくないので、本音を言えば3位指名くらいで入るのをイメージしていました。そうすると周りは契約金や年俸の額の差の話をしますが、もしその金額の違いに僕がこだわるようだったら、おそらく活躍せずに引退する選手になると思うんです。自分で活躍すれば年俸は上がっていくわけですから、初めの金額は大して気にならなくなるはずです。

もちろん今はカープ球団に1位指名という形で一番評価して頂いて入るので、期待されている分、頑張るしかないと思っています。

-**それではこれから応援してくれるカープファンに向けてメッセージをお願いします。**

昨季は日本シリーズで敗退してしまいましたが、自分が入ることでリーグ連覇、そして日本一に貢献できるように頑張れればと思います。それが一番の皆さんへの恩返しにもなります。そしてファンの皆さんと喜び合いたいです。

-**最後に加藤選手が大切にしている言葉を教えてください。**

“偶然は準備のできていない者を助けない”
これは親にもらった言葉で、細菌学者・パスツールの言葉だそうです。いろいろなチャンスはいつ巡ってくるか分からなくて、縁とかタイミングを僕はわりと大事にしたいと思っています。

淡輪ゆき、加藤拓也

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