谷口由夏は、東京五輪を目指す。大家族の大きな愛を胸に

東京五輪に向けて一歩ずつ、着実に。

谷口はまだ、日の丸を背負ったことがない。初の全国大会となった第39回全国高等学校柔道選手権大会では2試合目で敗退している。しかし、この結果も谷口にとってマイナスなものではない。

「今回は攻め続けるということが目標で、引かない柔道ができたので悔いのない試合をすることができました。次に繋がる良い経験をさせてもらいました」とこの大会について振り返ってくれた。

谷口はいつでも前向きな姿勢を崩さない。視線は常に先にあり、それはもちろん東京五輪へ向けてのものである。だから今は結果が出なくても、慌てない。やるべきことを一つずつ積み重ねていき、来たる勝負の時に備えている。

「今はまだ、何回も負けたりすると思うんですけど、それは自分のためにある負けだと思うので、ちゃんと受け止めることができます。最終的には絶対東京五輪の時には自分が日の丸を背負っているので」

谷口の中ではすでに東京五輪へ出場することは決まっており、イメージは完璧にできている。そして最後にこう宣言した。

「絶対日本代表になって、日の丸を背負って絶対に金メダルを取ります」

大家族の大きな愛に支えられ、日本を背負って立つ柔道家を目指してー。谷口由夏の2020年に向けた戦いは始まったばかりだ。

谷口由夏

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