• HOME
  • 記事
  • その他
  • 歌手・田中美里が語る、音楽を使った「トップリーグエンタメ化構想」[PR]

歌手・田中美里が語る、音楽を使った「トップリーグエンタメ化構想」[PR]

「ラグビーと音楽を掛け合わせて、ラグビーフェスをしたいんです」

そう熱い口調で語るのは、歌手の田中美里さん。父親が慶応義塾大学時代に大学選手権優勝を経験したラガーマンだったこともあり、ラグビーは小さい頃からあって当たり前の存在だったといいます。

2019年のW杯日本大会では、元日本代表の廣瀬俊朗氏や歌手の村田匠氏と共に「スクラムユニゾン」として活動。各国のアンセムをYouTubeで配信したり、パブリックビューイング会場で披露したりして歌い広め、選手の士気や大会の機運の高揚に一翼を担いました。

そんな田中さんが次に見据えるのは、トップリーグのエンタメ化。トップリーグの開幕が目前に迫った12月に、W杯の振り返りと今後のラグビーエンタメ化構想についてお話を伺いました。

ラグビーらしいご縁から、仕事に繋がった

父親がラグビー選手だったこともあり、ラグビーは小さいときから日常の中に当たり前にあるものでした。週末は父親が所属していたチームのグラウンドに連れて行ってもらっていて、見学する子ども同士で遊んだり練習後には選手にお風呂に入れてもらったりしていたんです。

選手のことは、父の友人の仲良くしてくれるお兄ちゃんたちだと思っていて。物心がついて、目の前で繰り広げられているのがラグビーだと認識できるようになってからようやく、お兄ちゃんたちがただのいい人ではなくラグビー選手なんだと気がつきました(笑)。父も含めて好きな人たちがやっているスポーツだからという理由で、ラグビーのことも自然と好きになっていきました。

ソニーのオーディションに合格して芸能界に入ってからも、ラグビー好きに変わりはありませんでした。今後どんな方向性で進んでいきたいのか、好きなことの棚卸をする中でも当然のようにラグビーは入ってきていたんですよね。それに、父と一緒にラグビーをやっていた方々皆さんが応援してくれたこともあって、「これは私もラグビーを応援すべきだ!」と考えるようになりました。

それで、仕事につながるように8年前からブログやTwitterで「ラグビーが好き」と言うようにしました。誰が見ているかわからないし、そこから何が起こるかわからないからこそ発信していこうと決めて、試合を観に行ったら必ずツイートしたり、ラグビーとの出会いをブログに書いたりしてきました。それが実を結んで、ラグビーマガジンの取材を受けたのが最初のラグビー関係の仕事です。

その後、ラグビージャーナリストの村上晃一さんがご自身のブログに私の活動を書いてくださったり、仕事に声を掛けてくださったりするようになりました。実は村上さんは父と学生時代に対戦したことがあったと。ラグビー選手って、誰といつどんな試合をしたっていうのを覚えていて、その人の子どもなら応援しようって思う人がほとんどなんです。村上さんも例にもれず私のことを応援してくださって。こういうラグビーらしいご縁に支えられて、今の私があるんです。

アンセムを歌ったら、全チームのファンに

私は2019年のW杯をひとつの目標に活動してきました。でも、ゴールじゃなかったなと。ここが始まりなんだと、W杯を観て思いました。

今回の大会で活躍していた姫野和樹選手(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)や、リザーブでありながらも出場した際には知力の限りを尽くした松田力也選手(パナソニックワイルドナイツ)は、私と同い年。4年後は彼らが中心選手として日本代表を引っ張っていくはずです。そのときに選手の気持ちもファンの気持ちも歌の力で盛り上げるのが、私の使命なんじゃないかと思うようになったんです。

日本代表の応援だけではありません。全出場チームのラグビーアンセムを歌い広める取り組み「スクラムユニゾン」を2023年のフランス大会でもやりたい。そう思うなんて、開幕前は想像もしていませんでした。今回の大会で、生のオールブラックスの迫力、アルゼンチン代表の涙などいろんな感動を味わったことで気持ちに変化が生じて。そういった変化を生むほどに感動を大きくしたのが、スクラムユニゾンで“各国のアンセムを歌ったこと”なんです。

歌を通じてその国のファンになったし、海外から来たファンの方と仲良くなるきっかけにもなりました。予選の間はずっと熊谷のファンゾーンにいたのですが、アイルランドのファンもスコットランドのファンも、本当によくしてくれて。試合には日本代表が勝って嬉しい気持ちもある反面、彼らが帰国してしまうことに寂しさを感じたんですよね。100%喜べる試合はひとつもなくて、勝って嬉しい気持ちと負けて悔しい気持ちの両方がうごめいている感じでした。

関連記事