• HOME
  • 記事
  • その他
  • カバディは、月一千万円稼げる!? 知られざる集団スポーツの裏側

カバディは、月一千万円稼げる!? 知られざる集団スポーツの裏側

国民の3人に1人が観戦。インドのカバディ熱

――下川選手は日本人として初めてインドのプロリーグに参加されました。どのような経緯でプロになられたのでしょうか。

下川:2014年にインドでプロリーグが発足した時に、国際カバディ協会から「外国人枠として各国から2名ずつ推薦して欲しい」という連絡があったんです。トップレベルのインドでプロとしてプレーできる機会は二度とないだろうと思って、迷わず立候補しました。すでに日本代表には入っていたので、推薦枠をもらうことができました。

――日本にいる時は、働きながらカバディをされていたんですよね。お仕事との両立は大丈夫だったのでしょうか。

下川:当時インドのプロリーグのシーズンは1年のうち約1ヶ月程度のみで、あとはオフシーズンでした。とはいえ1ヶ月ちょっと抜けることになるので、確かに社会人だと厳しいとは思います。私の場合、もともとカバディの活動に関して職場で理解していただいていたので、そこは大丈夫でした。

※現在はチーム数も増えてシーズンが3ヶ月程度になっている。

――カバディはインドで爆発的な人気を誇っていますが、選手もやはり注目されているのでしょうか。

下川:徐々にインドのテレビにおける演出が派手に放映されるようになって、エンタメ感覚で楽しめるようになりました。選手の地位もどんどん上がっていって、外にいるとサインや写真を求められるようになりました。自分が着ている洋服を子供たちが真似して着ていたりすることもありました。

インドでのカバディの視聴者数は日本の人口よりも多いと言われています。インドの人口が13億人なので、大体3人に1人は見ていることになります。

――プロの選手がかなり“稼げる”と聞きました。

下川:インドでは選手がどのチームに所属するかはオークションによって決められるんです。各チームのオーナーが選手の情報を見て、選手を落札していきます。選手が買われるんです(笑)。

そのオークションで1シーズンあたりもらえる金額が決まるのですが、私の場合は最初は40万円程度で、2シーズン目以降は100万円程度になりました。今もその金額はどんどん上がっていて、トップ選手だと1シーズンで3千万円弱稼いでいる人もいます。

今のところインドがかなり強豪国となっていますが、インド出身ではない選手がスター選手になることもあります。イランや韓国などの選手の中にはインドのチームでスター選手となっている人もいて、彼らは何千万円と稼いでいます。

――夢がありますね。

下川:そうですね。ただ、日本ではやっぱりまだまだ認知度が低いです。大学で知ってサークル感覚で楽しむ若い世代は増えてきましたが、協会に登録して競技として取り組む人は少ないです。

――今後日本でカバディの認知度を上げていくために求められていることは何でしょうか。

下川:そもそもカバディに触れる機会が圧倒的に少ないので、今後はそこを増やしていきたいです。現段階では、国内大会は1年に4〜5回です。その中でも年齢や経験年数によって制限のある大会があるので、実際に参加できるのは2大会くらいです。

大会以外でも露出を増やすために、日本のトップ選手を集めて試合を行うことを考えています。音響を使ったりして、エンタメ要素を追求できたらいいな、と。

最近だと小学校で教える機会もいただけるようになりました。でも、やっぱりその1回で終わってしまうんです。昨年、子供から大人までが参加できる横浜カバディクラブが設立されました。今後は、そうやって“続ける”環境を整えていくことも不可欠です。

カバディという競技に触れる機会を増やして、そこから続けることができる環境を作ること。これが、今後の日本のカバディ界で求められていることですね。

下川正將を応援する

関連記事