最高の一瞬『シンデレラスマイル_渋野日向子(ゴルフ)』

まだまだ記憶に新しい「しぶこ」こと渋野日向子の2019年「AIG全英女子オープン」優勝。幸運にもその場所に立ち会うことができました。

渋野選手の最終18番、強気の「壁ドン」バーディパットは語り草になるでしょうが、カメラマンからするとスピードはスピードでも、その成長過程に驚かざるを得ません。何しろ2018年にはステップ・アップ・ツアーにこそ出場していたものの、レギュラーツアーではほぼ無名。

2019年もノーマークの状態で開幕を迎えながら、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」、7月の「資生堂 アネッサ レディスオープン」と日本で2勝したうえに、「AIG全英女子オープン」で樋口久子以来42年ぶり2人目の日本人メジャー制覇ですから、まさに「シンデレラ」というフレーズがピッタリです。

勝負どころで勝てるというのは、やはり強運の持ち主です。でも、駆け上がるスピードが速すぎてついていけません(笑)。いったい、この怪物(失礼!)はこの先、どんな成長を遂げていくのでしょうか? 規格外の選手ですから、カメラマン側も心してかかりたいと思います!

▼村上航(むらかみ・わたる)

1972年埼玉県出身。東京ビジュアルアーツ卒業後、スポーツ写真のフォトグラファーとして活動を開始。1998年よりゴルフメディア『パーゴルフ』のフォトグラファーとして男女ツアーを中心に担当。ゴルフのほかにもテニスやサッカーなども撮影経験がある。

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