最高の一瞬『女子ブームの功績_宮里藍(ゴルフ)』

昨年の日本女子ゴルフ界は、「シンデレラ・スマイル」こと渋野日向子の笑顔が席巻しましたが、その礎を作ったのは間違いなく宮里藍です。

写真は2011年、「エビアン・マスターズ」優勝時のもの。このころの「エビアン」はまだメジャー大会ではありませんでしたが(2013年からメジャー大会に昇格)、2009年に続く2回目の制覇で、宮里の存在感を示したといえるでしょう。

一時期は不調に陥ったものの、この「エビアン」を含み米女子ツアーで通算9勝をマーク。身長155センチと小柄な宮里が、世界の大きな選手を相手に奮闘する姿を見て、多くのゴルフ少女が自信とチャレンジングスピリットを持ったといわれます。今、一線で活躍している選手は、「宮里藍チュルドレン」といっても過言ではないでしょう。

渋野の優勝を心の底から喜んだという宮里。その道筋をつけた「藍ちゃん」の功績も称えられるべきでしょう。

▼村上航(むらかみ・わたる)

1972年埼玉県出身。東京ビジュアルアーツ卒業後、スポーツ写真のフォトグラファーとして活動を開始。1998年よりゴルフメディア『パーゴルフ』のフォトグラファーとして男女ツアーを中心に担当。ゴルフのほかにもテニスやサッカーなども撮影経験がある。

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