THINK SPORTS『いつまでも忘れない気持ち』

友だちと日が暮れるまで、学校の校庭で夢中にボールを追った。

ストライクが10球続くまで、父のキャッチャーミットを目がけてボールを投げ続けた。

鉄柱にゴムチューブをつけた器具が、背負い投げの練習相手だった。

少年時代の思い出、皆さんはいかがだろうか。

ライバルに負けたくない?

親の期待に応えたい?

理由はいくらでもある。

でも、スポーツを続けた人は最後にこう言うだろう。

「結局、好きだったんだよね」

2019年9月、日本列島をラグビーが席巻(せっけん)したのは記憶に新しい。

「日本代表の選手たちの日当は1日100ドル」

とコーチのジェイミー・ジョセフがコメントしたことに対し、

PR(プロップ)の稲垣啓太がつぶやいた。

「僕らはお金が欲しくて、日本代表として動いているわけではない。僕らなりに信念があって動いている」

自分の少年時代とシンクロした。

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