最高の一瞬『復活優勝_タイガー・ウッズ(ゴルフ)』

タイガー・ウッズ選手は、1996年のプロ転向以降、世界のゴルフ界をリードしてきた 存在です。彼のおかげでアメリカツアーの賞金額が上がりましたし、ゴルフに関係するビジネスも大きく飛躍したと言っていいでしょう。

写真は、そんな特別な選手である彼が、絶不調に陥ったところから復活し、2018年9月のツアーチャンピオンシップで5年ぶりに優勝を遂げたシーンです。

タイガーは2014年の故障をきっかけに徐々に調子を落としていきました。ある試合ではアプローチを連続してミスしてしまったり、練習場でショットを打てなくなってしまう彼の姿を目にしました。あれだけ活躍してきた選手が、こんな状態になってしまうんだと見ているのが辛くなることもありました。

しかし、5年後の2018年最終戦で見事優勝。この試合では18番ホールで大勢のギャラリーがフェアウェイに入り込みタイガーを囲み、優勝の瞬間はみんなが自分のことのように感情を爆発させて喜びました。私にとっても、ゴルフカメラマン人生で最も印象的な光景でした。

▼岩本芳弘(いわもと・よしひろ)

1974年、静岡県三島市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。在学中よりゴルフ雑誌 ALBAで仕事を始める。2002年からフリーランスとして海外での撮影を始める。現在も アメリカPGAツアーや海外のメジャートーナメントを中心に、国内外のゴルフトーナメ ントを撮影中

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