THINK SPORTS『イメージの力』

アスリートのインタビューで、「イメージどおりにプレーできました」というコメントをよく聞くことがある。自身がスポーツをしているときでも、事前に自分がイメージしたとおりのプレーができて、満足感を得た経験がある人がいるだろう。

トップアスリートの世界には、イメージトレーニングというものがある。頭の中でプレーを作り出したり、再現したりすることで、いいプレーができるようにするトレーニングだ。

典型的なのは、いいプレーや正しいフォームをイメージするもの。たとえば野球であれば、投球フォームやバッティングフォームの修正や、内角に来たボールをうまく打ってヒットにするといったプレー。

サッカーであれば、キックフォームの修正や、いいボールコントロールをしてパスをつなげたり、ゴール前でドリブルシュートを決めるといったプレーだ。

実際に動いている自分を、もう1人の自分がチェックしている形でやるといいそうだ。そして色や音といったところまで鮮明にイメージする。最初はスローモーションのようにゆっくりしたとしたスピードでプレーをイメージし始めて、何回も繰り返すことでいいフォームやプレーが頭に定着させる。次に、徐々に実際のスピードに近づけていくと効果があるという。

トップアスリートたちは、それこそミスしたり、失敗したところからの対処法などもイメージトレーニングするという。だが、一般のスポーツプレーヤーであれば、まずは自分のいいプレーがたくさん出せるようなイメージトレーニングをしてみて、自分のパフォーマンスアップに取り入れてみてはどうだろう。

ただ、ひとつ注意しなければいけないのは、自分の実力に合ったイメージをする点。自分ができないトップアスリートのプレーをマネしようとしても、逆効果だそうだ。

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