最高の一瞬『10区・大観衆(箱根駅伝)』

10区のゴール手前の日本橋付近の風景です。2020年まではこれが当たり前の風景でした。日本人はやはりみんな駅伝が好きなんだなと、感心しながら撮った写真です。

沿道は人が2重にも3重にもなっていて、特に都内に入ってくるとずっとこの人出が続いています。走る選手が通るのは一瞬ですが、「来た、来た!」という声が報道カメラ車にも聞こえてきて、興奮が伝わってきます。

この時は先頭の選手が独走していました。勝利を確信していたと思いますが、加えてこんな大観衆のなかで走るのはすごく気持ちいいでしょうね。

カメラマンとしては、途中からずっと逆光になってしまいますので、何か風景絡みにしようかなとか、先頭の選手が後続を引き離しているシーンなどを撮りたいところです。

選手のアップはテレビ中継でたくさんで出ますから、こうした観衆も一体になった、引きの絵もいいのではないかと。新聞社の小旗もたくさん振られて、「箱根駅伝感」も出ているかと思います。

▼岸本勉(キシモト・ツトム)

1969年生まれ、東京都出身。10年余りスタッフフォトグラファーとして様々な国内外のスポーツイベントを撮影。2003年に独立、「PICSPORT(ピクスポルト)」を設立。良くも悪くも人の記憶に残る写真を撮ることを心がけている。オリンピックは夏季冬季合わせて13大会、FIFAワールドカップは7大会、ほか国内外問わず様々なスポーツイベントを取材。2015年FINA世界水泳選手権カザン大会より、オフィシャルFINAフォトグラファーを担当。国際スポーツプレス協会会員(A.I.P.S.)/日本スポーツプレス協会会員(A.J.P.S.)

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