最高の一瞬『K-1のエース_武尊(格闘技)』

現在のK-1を引っ張っている武尊選手です。

写真は2019年3月10日の「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K’FESTA.2~」で、ムエタイの現役王者である、タイのヨーキッサダー・ユッタチョンブリー選手を倒した瞬間を撮りました。

ムエタイではアマチュア時代から400戦以上戦って「一度もKO負けしたことがない」と本人が語っていて、武尊選手の過去最強の相手と言われた戦いでした。

K-1の人気選手、そしてトップファイターとして、武尊選手は常に負けられないプレッシャーにさらされながら戦っています。

それだけに、この一戦の前は大変な緊張感が漂いましたが、武尊選手は第2ラウンドに、右ストレートからKOを奪って見事に勝利して雄叫びをあげました。改めて彼の強さが評価された試合になりました。

試合後、武尊選手が涙ながらに語っていたインタビューも印象的でした。格闘技のことを常に考えて、K-1をサッカーや野球のように、みんなが知っているものにしたい。盛り上げたいという気持ちが人一倍強いんですね。

そんな武尊選手を、これからも注目しながら撮っていきたいと思います。

▼木鋪虎雄(きしく・とらお)

1962年、長野県飯山市生まれ。写真学校卒業後、大阪のカメラマンに弟子入り。その後、朝日新聞社、学研などでスポーツ写真の世界に魅了され、現在はサッカーを中心に、ラグビー、バスケットボール、高校野球、K-1などを撮影。サッカーではW杯3回取材。

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