THINK SPORTS『ホームラン』

野球最大の魅力の一つに、日本中が沸いている。

MLBロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平のホームランだ。2021年7月上旬の時点で本数は30本台に入り、オールスターのホームランダービーでも見る者を大いに沸かせた。

とにかくその打球の速さや飛距離に、みんなが度肝を抜かれている。また打つのではないかと、みんなが期待し、大谷の1打席1打席に注目している。ホームランが出やすくなるように計算された、独特のアッパースイングの分析も盛んだ。

ここ数年のスポーツ、野球の話で、ここまでホームランに注目が集まっていることはないだろう。

ホームランの魅力は、普通の人がまったくマネできないプレーであることだ。鍛え上げた肉体とスイングを身に着けた選手だけが可能にするプレーに、観客は畏敬の念を抱く。

ピッチャーが投げる鋭いボールをはじき返すときの、乾いた打球音。そしてそのあと数秒の間に描かれるきれいな放物線には、芸術性が感じられるところもある。

大谷は今年、はたして何本のホームランを打つのだろうか。ファンは楽しみでしかたないはずだ。

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