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アウトドア好きの農家がキャンプ専用のお米「賀集 野営米」を発売!

[]() キャンパーの注目を集めているアウトドア向けのお米があります。それが今年6月に発売された「賀集(かしゅう) 野営米」。今回は北海道で「野営米」を栽培している賀集農産を取材し、実際に食べてみた筆者がその魅力を解説します!

## 「野営米」を作ったのはどんな人?

札幌近郊のコメ農家「賀集農産」

[]() 札幌の中心部から東に約40km。空知(そらち)地方の由仁町にあるのが「賀集農産」。「いろいろな方にさまざまなお米を食べてもらいたい」という理由から、「ゆめぴりか」や「ななつぼし」などの4〜5種類のお米を栽培しています。

基本的には北海道内で販売しており、有名飲食店との取引実績も多数。今年はコロナの影響で参加を見送りましたが、例年であれば都内の物産展での販売も行っています。さらに由仁町のふるさと納税の返礼品に指定されたことから、知名度は全国区に。味の良さからリピーターも多く、道外でもファンが増えています。

お米のおいしさの理由は土壌にあり

[]() 新たに販売を始めた「アウトドア米」の質の高さを知る上で、知っておきたいのが、賀集農産のコメが多くの人に評価される理由。その理由の一つには、賀集農産の水田の土壌が砂地であることが関係しています。

賀集農産の水田は、石狩平野の東側に位置。日本三大河川の一つである石狩川の支流、夕張川が目の前を流れ、 これまでたび重なる洪水で下流へ土が流され、川砂が残った砂壌土という土地柄です。

「水の循環が早いので、余分な肥料が流れやすく、お米の評価の判断基準であるタンパク値が低いお米に育ちます。タンパク質の低いお米は味の透明感が違います」。上流部の治水対策のおかけで安定的に評価の高い米を作り続ける6代目農家の賀集達矢さんが、力強く語ってくれました。

「賀集 野営米」の誕生エピソード

会議中の社長の一言で急発進!

[]() 「アウトドア米」が誕生するきっかけは、発売半年前の2019年冬。お米の販売について家族会議をしていた際に、達矢さんの父親である社長の優彦さんが放った「アウトドアにお米ってどうだろうか?」という一言。キャンプ好きでもあった達矢さんが商品化を担当することになり、これまでターゲットにしてこなかったアウトドア愛好者のための挑戦が始まりました。

いろいろな人が手にとってくれるように。

[]() 賀集農産のお米に対する愛とアイデアがたっぷり詰まった「賀集 野営米」。アウトドア好きな方の手に取ってもらうため、パッケージにもこだわりました。アウトドアをイメージしたイラストをデザイナーに依頼して上がってきた候補は「賀集農産にある納屋」「由仁町の地図」「クマ」の3つ。

最終的に選ばれたのはクマのイラストですが、当時の賀集さんは「どうして、クマのデザイン?」と違和感を持ちました。しかし、デザイナーからは「アウトドアは自然と共存するイメージ。クマのイラストはそのイメージにぴったりです。」と言われ、納得。今ではすっかりお気に入りのデザインになりました。

「賀集 野営米」の特徴

洗う手間がかからず水を汚さない

[]() 「賀集 野営米」には、アウトドアで使いやすいように無洗米を採用。炊飯前に軽く水でゆすぐ必要はあるものの、何度もお米をとぐという手間から開放されます。さらに、とぎ汁が出ないので川や海の水を汚す心配がありません。自然を愛するキャンパーとしてはうれしい点です。

キャンプ料理にぴったりの「ななつぼし」を採用

[]() アウトドア米として選んだのは、人気の高い北海道産米の「ななつぼし」。粘り気が強すぎないバランスの良さが特徴で、冷えてもおいしく、クセがないのでキャンプ料理にぴったり。さらに、粘り気が強すぎないので、キャンプ料理の定番カレーと絡みやすいのもポイント。

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