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【#12】「パー5は実質パー10!」ゲボゴルファーはロングホールが苦手なのです

先日、この連載で「みちょぱ」こと池田美優さんがゴルフを始めて、初ラウンドで160を出したと書きました。その後、彼女は2回目のラウンドで145というスコアをマークしたそうです。ベストスコア135の私の背中にみちょぱさんがグイグイ迫ってきました。

と思っていたら、モデルのダレノガレ明美さんがゴルフを始めて2カ月後の初ラウンドでスコア101を叩き出したという衝撃的なニュースが飛び込んできました。キムタクじゃなくても「ちょ待てよ」と言うレベルの神スコアです。

みちょぱを必死で振り切ろうと自転車で追いかけっこをしていたら、その横を新幹線に乗ったダレノガレさんがあっという間に通り過ぎていった。そんな気分です。

私のゴルフの調子は絶賛迷走中で、最近2回のラウンドでは150、150という「底辺のゴルファーランキング」上位に食い込むのは間違いなしのゲボゲボスコアを叩き出しています。ベストスコアの135を出したのすら遠い夢のようです。

ただ、自分の中では調子は悪くないと思っているんですよね。試行錯誤を繰り返す中で、少しずつできることは増えていて、確実に手ごたえを感じているのですが、それが実際のスコアになかなか反映されない。ここがゴルフの難しいところです。

ゴルフをやるたびに、ゴルフ仲間からは「そのうち一気に上手くなるときが来るよ」と励まされたりしていて、私自身もきっとそうなんだろうなと思っているのですが、それがなかなか訪れない。

田舎のバス停でなかなか来ないバスを待っているときの絶望感に近いものがあります。これ、本当に来る?いや、ひょっとしてこのままずっと来ないってこともある?いっそ歩いた方が早い?いやいや、来るよね?いつか来るはずなんだからそのうち来るよね?でもそのうちっていつ?もう「そのうち」は過ぎているはずなんだけど?

パー5は実質パー10…?

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自分がスコアを崩す原因は100個ぐらい思いつくのですが、毎回共通しているのは、とにかくロングホールが苦手、ということです。そこで大叩きをしてスコアを崩すことが多い。というか、大叩きしないことがめったにない。9打で終えられたら上出来。だいたい二桁の大台に乗ります。

今では「パー5」という言葉を聞くだけでちょっとイラッとします。飛距離が出なくてショットも不安定な私にとって、あんな果てしない距離を5打で終えるなんて到底不可能。10打ならギリ行けるかな?っていうレベル。私にとってパー5は実質パー10です。

正直なところ、ロングホールさえなければ、ゴルフをもっと楽しめるんじゃないかと思っています。ロングホール以外のところでは、そこまで大叩きすることは少ない。とにかくロングホールが壊滅的なので、トータルのスコアもゲボゲボになってしまうのです。

しかし、これがなかなか共感されない。なぜなら、多くの初心者ゴルファーは「飛距離はそこそこ出ることもあるけど方向性が安定しない」みたいなタイプだからです。私は方向性はもちろん安定してないけど、それ以上に飛距離が出ない。「とにかく飛距離が出ないゴルファー」です。安心してください、(弱音を)吐いてますよ。

ゴルフの指南書には「飛距離は出なくてもいい。それよりもコントロールが大事」などとよく書かれていますが、そういうのを読むたびにイラッとします。そういう人が想定している「飛距離が出ない」の基準が、あまりにも高すぎるからです。

「ドライバーは180ヤード飛べば十分です」とかよく書いてあるんだけど、いやいや、そんなことはわかってるんだよ!こっちはコントロールも悪いし180も飛ばねえよ!ウッドは当たらないしアイアンはもっと飛ばねえよ!金返せよ!借りてないけど。

飛距離のことを言うとついつい言葉が荒くなってしまいますが、これは、飛距離がゴルファーのアイデンティティにかかわる重大なテーマだからでしょう。なくてもいいと言われることもあるけど、最低限はないと困る。そこを満たしていないとそもそもゴルフが始まらない。

ゴルフという禁断の果実に手を出して1年3カ月あまり。そろそろ始まらないっすかね、ゴルフ。

>>【連載】連載:ラリー遠田の「ゴルフ沼へようこそ」〜日本一不器用な初心者ゴルファー奮闘記〜

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