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8年ぶり2度目の選手権開催! “美しい景観”のパサージュ琴海ってどんなコース? 伸ばしあいが想定される理由は…

こちらが優勝者が決まる18番グリーン。パサージュ琴海ってどんなコース?(撮影:福田文平)

今年の国内女子メジャー第2戦の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」が、あす7日(木)に開幕する。毎年会場が変わる大会だが、今年は長崎県のパサージュ琴海アイランドゴルフクラブで開催。どのようなコースで熱戦が繰り広げられるのか、それを少し紹介する。

大村湾沿岸にあり、美しい景色を望みながらプレーできるパサージュ琴海で選手権が行われるのは、2015年大会以来2度目。前回は優勝したテレサ・ルー(台湾)のスコアがトータル7アンダーで、予選カットラインは6オーバーになるなど“メジャーらしい”タフなセッティングのなか行われた。10年には男子の「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」も開かれ、勝者の谷口徹のスコアはトータル10アンダーだった。

しかし、選手の話を聞くと今年は少し趣が変わりそう。地元出身で、先週の「ゴルフ5レディス」で今季3勝目を挙げ凱旋した櫻井心那は、こう証言する。「メジャーなので、速いグリーンや、深いラフを想像していたら、そんなことはなかった。グリーンスピードは出てないし、ラフもボールが埋まるほど深くはないですね」。日頃からこのコースで練習も行っている櫻井にとって、大きな変化は感じられない様子だ。

また15年大会にも出場し、16年オフからはここで合宿も張っている葭葉ルミも、「(前回は)ラフが長くてフェアウェイも絞っていた。今回はフェアウェイも広くとれるし、スコアは伸びそう。カットラインも1オーバーくらいかな。選手のレベルもあがっているし、バーディ合戦になると思います」と話す。もちろん大村湾から吹き込む風がプレーに大きな影響を与えることも考えられるが、“伸ばしあいになる”というのが選手の共通認識になっている。

とはいえ、もちろん注意すべきポイントも。それがグリーン。アンジュレーションに富んでおり、つける位置や外す場所を間違えると、大きな痛手を負うことになるかもしれない。あまり地面が硬くないため、選手たちがピンをデッドに狙うシチュエーションが増えそうだが、そこで罠にはまる…ということも想定できる。またOBエリアが浅く設定されているホールも多いため、ショットに気をつかう場面も多々見られそうだ。

注目ホールは、左側が大村湾に沿うような形になる12番パー3。海を越え、打ち下ろしでグリーンを狙っていくホールだ。前回開催時には、その左サイドに木があったが、現在は取り除かれ、海風がダイレクトに吹き込むようなつくりになった。櫻井、葭葉ともに「警戒するホール」として挙げた場所でもある。風を計算した番手選びなど、神経を使う選手たちの表情が見られそう。また池越えの17番パー3も、奥からの傾斜が強いグリーンが特徴で、やはりキャリーする場所に迷うことになるかもしれない。

ただ、なによりも選手が口をそろえる“景色の美しさ”は圧巻。練習日には、海をバックに写真撮影する選手たちの姿をたくさん見かけることもできた。絶景のなか争われるメジャー大会。その部分にも注目して観戦してみるのはいかが?

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