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プロゴルフ人生“第3章”は自然体で レギュラー復帰の比嘉真美子が明かす「人間らしさを取り戻した」日々

比嘉真美子は復活への道を着実に進んでいる。(撮影:佐々木啓)

<資生堂 レディスオープン 初日◇29日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6605ヤード・パー72>

第1回リランキングが実施された先週からレギュラーツアーに復帰する形となった比嘉真美子が、5バーディ・3ボギーと出入りの激しい内容ながら「70」で回り、2アンダー・11位タイで初日を終えた。試合に出られなかった期間に身につけたのは自然体。「流れに身を任せたい」と過去の10年とは違うスタンスでツアーに臨んでいる。

前半を2バーディ・2ボギーのイーブンで折り返した比嘉は、後半の2番パー5で4.5メートルを沈めると、3番パー4では6メートルのチャンスを生かして連続バーディ。72位に終わった先週も「パットだけは良かった」と言ったグリーン上でスコアを作った。

通算5勝の実力者も、昨季はメルセデスランキング142位に終わりシード落ち。QTランクも82位に終わり、ツアーの出場権を失った。今季は主催者推薦での出場に頼る形となったが、自身3試合目の「アクサレディス」で単独2位フィニッシュ。開幕早々にリランキング後のツアー復帰を確実にしていた。

「10年間フルでツアーに出てきたので、試合に出られない期間はリラックスして、ひさびさに人間らしさを取り戻していました(笑)。休みの日は引きこもるのが好きなので、スーパーに買い物に行く以外は家で過ごすことが多かったですね」。試合が続いている時にはできなかった煮込みなど、時間がかかる料理にも挑戦したという。

早い段階でリランキング後の試合に出られることは決まっていたが、特別な準備をすることもなし。「朝起きて練習したいと思えばするし、休みたいと思えば休むし、自分の気持ちに任せていたので、クラブを振らない日も結構ありました。ネガティブなことはひとつもないし、すべてがプラスだったと思います」。ツアー復帰までの日々を振り返った。

第2回のリランキングも問題なくクリアできる見通しだけに、次は当然シード復帰が目標となるが、先のことはそれほど意識していない。「そんなに遠い未来のことまで見えていないというか、毎日だったり、目の前の一打を頑張るだけで、あとは流れに身を任せたいなと思っています」。若手選手と同じようにガツガツと結果を求めてプレーする時期は「もう過ぎたのかなと思っています」とも話した。過去にスランプからの復活を経験しているだけに、ここからゴルファーとしての第3章が始まるのかもしれない。(文・田中宏治)

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