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スコアボードには戸惑いも…? “米ルーキー”西村優菜は持ち味発揮で『64』

西村優菜が好発進(撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 初日◇2日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

15番パー4の2打目、残り184ヤード。西村優菜は7番ウッドを振り抜くと、それはピン右30センチにピタリとついた。「ビトウィーンの距離で、フェードを打ってタップインまでついてくれたのですごく良かったです」。この日7つ目のバーディを奪うと、17番パー5はアプローチをしっかり寄せて狙い通りのバーディ。ボギーフリーの「64」をマークして、首位と1打差の2位タイで滑り出した。

「ショットも良かったですし、2~3メートルのバーディパットを決められて、いい流れでいけた」と非の打ち所がない一日だった。2番パー5ではピン横2メートルを決めて、実測177ヤードの3番パー3では9番ウッドでお先にバーディ。「割と淡々とプレーできていたかな」とバーディトレインに飛び乗って、キャディとお決まりの“ハイタッチ”を連発した。

アイアンだけでなく、ウッドやユーティリティでピンに絡めてチャンスを生み出すことができた。「ショットがまとまってくれた。そこが自分の強みでもあったので、それを武器に戦えるようになったのかなと思います」。秋以降、さらに磨きがかかったショット力は好調をキープ。「スコアが出ているのでそれに自分も食らいついていけるように、しっかり60台を目指して。まだ長い戦いではあるけど、一日ずつ伸ばしていけるように頑張りたい」と、あす以降も持ち味を生かして、コツコツとバーディを積み重ねていくつもりだ。

プレー中にコース内のスコアボードを見て、少し戸惑う場面もあった。自身の名前『西村優菜』を探したら、なかなか見つからない。それもそのはず。米ツアー選手は全員アルファベット表記にされていて、西村は『Y.NISHIMURA』として表示されていた。「英語になってる!と思って、わたしだけ間違えられているのかなと思っていました(笑)」。あすはリーダーボードの一番上に名前を載せてみせる。(文・笠井あかり)

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