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“黒三角形”に隠されたヒミツは? テーラーメイド『トラスパター』の新モデルがツアーに登場

おっと、新しいパーター?(撮影:米山聡明)

<KKT杯バンテリンレディス 事前情報◇12日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>

国内女子ツアーで多くの選手が愛用しているパターに新モデル誕生か…。開幕を控えた「KKT杯バンテリンレディス」の練習日、“黒の三角形”をキラリと光らせてパッティング練習をしている選手を多数発見した。

2020年発売の初代『トラスシリーズ』、21年発売の2代目『TPコレクションシリーズ』、22年発売の追加モデルがこれまでラインナップされてきたテーラーメイドの『トラスパター』だが、今回はその後継モデルといえそう。会場にいた同社ツアー担当に話を聞くと、「まだ発表前なので…」とお決まりのようにその詳細は伏せられたが、ソールにはしっかりと『TRUSS(トラス)』の文字が刻まれている。

まず目に入るのが、トレードマークの三角形の色が黒いこと。その素材は『ステルス2』ドライバーでも採用されている“カーボン”のようにも思われる。さらにその三角形幅は、前作よりもやや広め。初代トラスに近い形となっていた。

会場で確認できたモデルは全部で6種類。ブレード型3種、ヒールシャフトとセンターシャフトのツノ型2種、そしてトラス“初”ともいえるマレット型。今週初お見えとなったが、ツアー担当者によるとすでにおよそ20名ほどの手に渡り、テストを行っているという。

初代トラスを使用した20年9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」を制して“火付け役”となった永峰咲希も練習グリーンで球を転がし、「今週から使いますよ」とにっこり。「ヘッドが薄くなってソールが緩やかになりましたね。座りがよくなって構えやすいです」と話していたといい、選んだのは『TP・B3TH』と刻まれたブレード型でエッジの部分がややへこんだモデル。幅広で「ブレードとマレットの中間という感じ」といういいとこ取りの1本は「テストしている選手のなかでも一番人気ですね」(ツアー担当)という。

一方で、ツノ型を試していたのは松森彩夏。まだテスト段階ではあるが、「打感がしっかりヒットしている感じがある」と好感触を示したという。「ヘッドの重心が下がって、ヘッドが低く通りやすくなりました。ヘッドが低く通ると球のコロがりがよくなるんです」とも。この『重心が下がった』というのがポイント。この理由が、あの黒三角形に隠されていそうだ。

選手からの注目度も高く、今季初優勝を挙げた吉本ひかる、金澤志奈、若林舞衣子、そして不動裕理もさっそくバッグに入れて感触を確かめている。名器が新たに大きく生まれ変わり、ここからまたツアーを盛り上げる存在になりそうだ。

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