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パッティング復調でリベンジへ! 長野泰雅が“ストップ・ザ・谷原”に名乗り「止めてやろうかな」

長野泰雅が“ベテランキラー”に名乗りを挙げる7アンダー(撮影:岩本芳弘)

<パナソニックオープン 初日◇21日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72>

6月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」のリベンジに燃える20歳の若武者・長野泰雅が、7アンダーの好スコアをたたき出した。

そのJAPAN PLAYERSでは初優勝まであと一歩と迫りながら、激闘のプレーオフの末、ベテランの谷原秀人に敗戦。ここから成績が振るわず試行錯誤の時間が続いたが、兵庫での初日は今までのうっぷんを晴らすかのような会心のプレーをみせた。

前半は11番のパー5で、下りのフックラインを決めたのを手始めに4バーディを奪うと、折り返した後半も2番パー5、続く3番パー3で連続バーディ。勢いそのままに後半も3つのバーディを決め、7バーディでボギーなしの「65」と上々の滑り出しだ。

初日の好スコアについては、「きょうはパターがすごくいい感じで打てました」と要因をあげる。さらに「パターで悩んでいて、(パターを)替えたりして…。ずっと使っていたキャメロンから今週はオデッセイに替えたらいい感じでした」と続ける。

パターのギアチェンジが奏功した形。「ずっと硬い(打感)のでやっていて、柔らかい方(ホワイトホット)がいいんじゃないかってアドバイスをもらって今週それでいったらよかった」と言うように、打感の変化が不調を脱するきっかけとなった。「出球(パターの打ち出し)は硬い方が速いんですけど、トータルの距離ではホワイトホットの方が転がってくれて、タッチもよかった」と新たな相棒の感触について話す。

ボギーなしのナイスプレーだったが、ピンチもあった。「15番(パー5)で下りのスライスライン、2メートルのパーパットが入ってくれました」。ここも好調だったグリーン上でしのいだ。「ここ最近は出ても3アンダーとかで、カットラインを通っても下の方で回っていた。やっとちょっと上で回れるから、決勝ラウンドでチャンスがあったらと思っています。2日目は気張らずにやって、日曜日にいい位置にいたら必死にやろうかと」。ひさしぶりの好スコアを、巻き返しのきっかけにしたい。

先週の勝者・谷原については「若い物殺し」と表現する。「ANAオープン」でも23歳の若手・前田光史朗を1打差で振り切った実力者に、「今週は2週連続優勝がかかているみたいなので止めてあげようかなと。やり返して。ベテラン殺しです」とおどけながら“宣戦布告”だ。

コース攻略では「ティショットでフェアウェイにおくことが大事」としたが、ドライバーを握ったのは1回のみ。他はすべてUTや自信のあるというアイアンで打った。20歳の若武者が挑む初優勝への頂。明日の2日目も、着実なフェアウェイキープで優勝戦線に残る。(文・土屋裕一)

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