「プツンと切れた感じ」馬場咲希は後半『42』で50位フィニッシュ

ショット不振の馬場咲希はベストアマ獲得も…。まだ復調の兆しが見えていない。(撮影:米山聡明)

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇7日◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)◇6780ヤード・パー72>

馬場咲希(代々木高3年)は3月からショットに苦しみ続けている。ローアマを獲得して表彰式で吉田優利のとなりに収まったものの、雨と風に加えて一気に気温が下がって寒くなった最終日は、バーディなしの4ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「81」。トータル21オーバー・50位タイに終わった。

この日はインからスタートした馬場。前半はなんとか3ボギーで耐えて折り返した。しかし後半に入って、「ボロボロ崩れていった」。そのきっかけは3番パー5。3打目を1メートル弱につけ、本来なら反撃が始まるはずだった。「バーディパットを外してからプツンと切れた感じ。そのあとのショットもアプローチもパットも何もかもイメージが湧かなくなってしまって」と、続く4番ではボギー、7番では2打目がバンカーの目玉となりトリプルボギー、最終9番ではダブルボギーを打った。

我慢比べの難セッティングとはいえ、4日間でバーディが6つしか獲れなかった原因は、得意なはずのショットにある。3月に出場した「オーガスタ女子アマ」で調子を崩したまま、なかなか取り戻せずにいる。「パターではよくあったんですけど、ショットで悩んだことはあまりなくて」と、その声は消え入りそう。ショットでゴルフを組み立ててきたため、それが崩壊するとマネジメントも難しくなる。

「タイミングがズレているのはわかるんですけど」と、原因ははっきりしているが、根本的に解決する糸口はいまだに見つからずにいる。そして、「アプローチとかもリズムが狂っちゃっていて。ショットが原因でいろいろ連鎖して悪くなっている」とゴルフ全体に影響を及ぼしている。

次戦は2週間後の「ブリヂストンレディス」。「本当にいいところが一つもないようなプレーが4日間続いてしまった。次はもっとショットとかもしっかり元に戻せるように、あと一週間空いているので頑張ります」。ショットの調子とともに、持ち前の元気と笑顔も取り戻したい。(文・下村耕平)

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