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岩井千怜が圧巻バーディ締めでウクレレパフォーマンス 姉の明愛は同ホールでイーグル

運も実力のうち? 岩井千怜が3アンダーの好発進。(撮影:鈴木祥)

パナソニックオープンレディース 初日◇28日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6656ヤード・パー72>

「今日は良かったなと思わせてくれる」。そんな一打で初日を締めくくった岩井ツインズの妹・千怜が首位と2打差の3アンダー・6位タイと好調な滑り出しを見せた。最終18番パー5では2打目を池に落としながらも、残り73ヤードからの4打目を放り込んでバーディー。エアギターならぬ、エアウクレレパフォーマンスも飛び出し、約30分前にイーグルを奪った姉・明愛を上回る大歓声を浴びた。

最後はまさに会心のショットだった。「入り具合も、音も完璧でした」と自画自賛。ワンバウンドで勢いよくカップに飛び込んだが「入っていなくてもスピンが効いていた感触があったので止まっていたと思います」。2打目のミスを帳消しにする以上に、2日目以降に勢いをつける一打となった。

派手なパフォーマンスは「姉がウクレレを始めたので真似してやってみました」。練習ラウンドでキャディとイーグルを獲ったときのために相談していたパフォーマンスだった。ホールアウト後に18番で明愛がイーグルを奪ったことを伝えられると「すごいですね。私もイーグルを狙っていきたいです」。再びウクレレか、他にもパフォーマンスが用意されているのか、実際にイーグルを奪った時が楽しみだ。

会場の浜野GCはアマチュア時代から姉妹そろって得意にしている。「丸山茂樹ジュニアファンデーション」が開催される大会では2019年に明愛が、21年に千怜が優勝。昨年の本大会では明愛が7位、千怜が26位で、その時点ではそれぞれシーズンのベストフィニッシュだった。また、「日本女子オープン」の出場権をかけた昨年の最終予選では明愛がトップ通過を果たしている。コースはしっかり把握しており、千怜は「広いホールもあって飛距離が生かせる」と分析した。

飛距離の源は日々のトレーニング。今週も月曜日には自宅近くの小学校で登り棒を使って鍛えてきた。「中学生のころから鉄棒や登り棒を使ってトレーニングをしています。月曜日は3回を4セットなので、12回登ってきました」。足を使わずに上るのでかなりハード。腕だけではなく上半身全体が鍛えられるという。

先週の「フジサンケイレディスクラシック」は惜しくも2位。「勝ちたい気持ちはあります。優勝するために何をするのか、頭を整理することが大事だと思います」。優勝争いのライバルは1アンダー・23位発進の明愛…。2人が夢見る姉妹での優勝争いが実現するのは今週かもしれない。(文・田中宏治)

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