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連覇に期待のかかる小祝さくらの閲覧数が最も多かった「NEC軽井沢72ゴルフ」 岩井千怜のツアー初優勝の裏側に迫る【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】

大会連覇を目指した小祝だったが、決スコアを伸ばしきれずに予選落ちだった

いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。

「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」(8月12日~14日、長野県・軽井沢72ゴルフ 北C)で閲覧数が最も多かった写真は、同大会のディフェンディングチャンピオンである小祝さくらのプロアマ戦のときのソロショット。ポニーテールにまとめた髪を触りながらやさしい笑顔を浮かべたリラックスした雰囲気の一枚だ。

大会連覇を目指した小祝だったが、決勝ラウンドに彼女の姿はなかった。大会前から「ショットがあまり良くなくて」と語っていた小祝。初日、2日目を終えて通算1アンダー。スコアを伸ばしきれずに予選落ちとなった。

2日間で6つのバーディを獲ったものの「もったいないボギーがあった」と、小祝は振り返る。懸念していたショットについては「バーディチャンスにも付けることが出来なかった」と肩を落としていた。

調子の上がらなかった小祝と対照的に、ツアー初優勝を飾った岩井千怜は初日から絶好調だった。

6バーディ・ノーボギーで自己ベストに並ぶ「66」をマークすると、2日目も5バーディ・1ボギー。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、トップタイで最終日を迎えることとなった。2日目を終え、「攻めれるところはピンを狙って攻めて、バーディチャンスについたところは全部入れる気持ちで」と、最終日への意気込みを話していた。

優勝争いの相手は、小祝と同じ黄金世代の吉本ひかる。初日6バーディ・ノーボギー、2日目4バーディ・ノーボギーと、吉本も安定したゴルフを見せていた。「苦手意識が強くて、今年も予選通過を目標にしていました。昨日からノーボギーで回れて、10アンダーで回れてるのはすごい不思議」と自分でも信じられない様子を見せながらも、「しっかり優勝目指しながら自分のプレーに集中してやっていきたい」と語っていた。

最終日、前半でリードを奪ったのは吉本。3バーディ・1ボギーで通算12アンダーに伸ばした。一方の岩井も2バーディ・1ボギーの通算11アンダーと食い下がる。

後半に入ると、10番から13番の4ホールで3バーディを獲り、岩井が一気に突き放した。吉本は後半に入ってから距離感が合わず、パーで耐えるゴルフが続き、結局一つもスコアを伸ばせなかった。

岩井は最終ホールを終えると、目に涙を一瞬浮かべた。「今年はQTがダメで、それでも自分でチャンスをつかんで、苦しいこともあったけど、努力してきてよかったな、報われたなという風に思って、多分泣いたんだと思います」と振り返った。

QT前は守るゴルフをしていたものの、思ったような成績が残せなかった岩井。失敗を機に「見ててワクワクするような」攻めるゴルフに転じたことが、今回の優勝に結びついたと語る。

岩井が翌週のCAT Ladiesでも優勝を飾り、史上3人目のツアー初優勝から2週連続Vを達成できたのも「攻めるゴルフ」があったからだろう。3月2日から始まる23年シーズンでも岩井千怜らしいゴルフを見せ、最高の結果を出してくれることを期待したい。

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