世界1位のS・シェフラーが、少し幅広なブレードに変更して7位T発進
<全米オープン 初日◇15日◇ザ・ロサンゼルスCC ノースC(米カリフォルニア州)◇7421ヤード・パー70>
今季のメジャー第3戦「全米オープン」の初日、現在世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が、5バーディ・2ボギーの「67」で7位タイ発進。世界1位がまずまずのスタートを切ったが、その手には今年2勝、昨年4勝したモデルとは異なる、やや幅広のブレードパターが握られていた。
今年2勝のエースパターはスコッティ・キャメロン『セレクトタイムレスツアータイプGSSツアープロトタイプ』だが、シェフラーはこのニューポート2スタイルに替えて覚醒したと言えるだろう。何しろ、2022年の「WMフェニックスオープン」でこれに替えてから異次元の6戦4勝し、一気にブレイク。
その後、今年は同モデルでややフラットなものに切り替えており、同作を使い出す2022年「WMフェニックスオープン」の前は、ニューポートスタイルの『スーパーラット1ツアープロトタイプ』を使用するも未勝利だった。ブレイク前のパターについて、米国スコッティ・キャメロンのツアー担当は今年の2月に下記のように明かしている。
「我々のスタジオを訪れる前、彼は家にあった古いニューポート2タイムレスをいじっていました。彼はソールに鉛テープを大量に貼り付け、スーパーラットと同じバランスにしようとしていて、彼は見た目の形状を気に入っていましたが、感触が望んだものでなかったため、我々は調整可能なウェイトを備えた新しいセットアップの構築に取り組みました」(ツアー担当者)
今大会の練習日にも、シェフラー自らソールウェイトを可変する様子を海外メディアが報じているが、ソールが幅広でより周辺重量配分ができるやさしいモノを選択。ここに手を加える理由は明白で、今季はティショットからグリーンに乗るまでは絶好調。SG:トータルが1位、SG:ティ・トゥ・グリーンも1位で、ショット力でツアーを圧倒するものの、SG:パッティングは148位(昨季は58位)と、グリーン上が不発だった。
新たな幅広ブレードで迎えた初日のSG:パッティングは「1.49」と明らかにパッティングを良化させたように見えるシェフラー。初勝利も新パターの投入だったが、今回もそのデジャヴュとなるか。
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