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モロッコの25歳が米ツアーベストスコアで10位発進 初の予選通過時はアラブ圏でも話題に

モロッコの星、イネス・ラクラレックが好発進(撮影:GettyImages)

<マイヤーLPGAクラシック 初日◇15日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6638ヤード・パー72>
 
連覇を狙うジェニファー・カプチョ(米国)や古江彩佳といったトッププレーヤーが6アンダーの首位タイで飛び出した初日。リーダーボードを見れば、2打差の10位タイに見知らぬ選手が名を乗せた。イネス・ラクラレック(モロッコ)、25歳。今年から参戦するツアールーキーだ。

昨年の「Qシリーズ」で12位に入りツアーメンバーとなったラクラレック。2021年末に欧州女子ツアーの予選会を突破しプロ転向。昨年はその欧州で初優勝を飾るなど、モロッコのみならず、アラブ圏、北アフリカ勢としては初めての快挙だった。そんなルーキーが、今週は米ツアーでも注目を集めている。
 
4月の「ロッテ選手権」では初めて予選を突破。決勝ラウンド進出時には、アラブ圏で大きなニュースとして取り上げられた。翌戦でも予選を突破し33位タイにはいるなど、着実に成績も安定。先週の「ショップライトLPGAクラシック」では初日に3アンダーをマークしたが、2日目に5つ落とし予選落ち。悔しさをぶつけるかのように、この日は6バーディ・2ボギーのラウンドで、米ツアー自己ベストスコアタイの「68」をマーク。「気分良く回ることだけを考えて、特に何も考えずに楽しむことをこころがけた」と笑顔もはじける。
 
「最初の数試合はツアーに慣れることが先決だった。昨年(欧州ツアーで)学んだことをやるだけだと思っていた。いまも毎週、毎日が勉強。うまくいかないこともあるけど、それを受け入れているの」
 
10歳でゴルフをはじめ、12歳でモロッコのナショナルチームに所属。大学は米国の名門、ウェイクフォレスト大に進学。そこで欧米のゴルフを学んだ。トントン拍子で階段を駆け上がってきたが、「楽しんでいるときこそいいパフォーマンスができることがわかった」と、ツアーに馴染んできただけでなく、戦い方も見えてきた。
 
「明日も楽しんでやること」と自然体を貫く構え。前週は初日13位タイからの予選落ち。今回は10位タイからの挑戦。上位での決勝ラウンド進出となれば、さらに注目度はアップするはずだ。

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