何がトーマス・ピータースを変えた? 世界34位がLIV移籍へ
世界ランキング34位、DPワールド(欧州)ツアーで戦うトーマス・ピータース(ベルギー)が「LIVゴルフ」へ移籍することが分かった。ピータースは9月の「ライダーカップ」で戦うことを諦めたと英テレグラフ紙が伝えた。
ピータースはDPワールドツアーのポイントランキングでは9位。2016年のライダーカップに初出場し4ポイントを獲得し、ローリー・マキロイ(北アイルランド)の“パートナー”として注目を集めた。
サウジアラビアの政府系ファンドが支援するLIVゴルフへの移籍がたびたび取り沙汰されていたが、1月には否定のコメントをしていた。
5週前、DPワールドツアーのアブダビでは母国のユーダルオープンに出場する意味を説明、「16、17歳のころには優勝トロフィーを掲げることだけを夢見て、お金のことなどまったく考えなかった。僕はゴルフをしてすばらしい人生を送っている」と話していた。
また母国で戦うことを「ここで子供たち、友人たちに会えるのが本当に楽しみ」とピータースは語った。
一方でピータースへの移籍にLIVゴルフは1000万ドル(約13億円)を用意しているとの噂が流れた。
またタイガー・ウッズ(米国)がホストを務める今週のPGAツアー「ジェネシス招待」に推薦出場が得られなかったことに「大好きな大会に出られないのはとても悲しい。世界ランキング34位なのにジェネシス招待に出られない」と自身のツイッターにコメントをアップしていた。
LIVゴルフは23年シーズンのチームメンバーとなる12チーム、48名を17日(金)までに発表する予定だったが、遅延したのはピータースのためと言われている。新シーズンには米ツアー1勝のセバスチャン・ムニョス(コロンビア)とミト・ペレイラ(チリ)に次ぐ3人目の移籍となる。(文・武川玲子=米国在住)
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