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元最強女王の憂鬱 イ・ボミが見せた横顔【編集部が選ぶ2022年フォト】

2023年の本格シーズンインを迎える前に、編集部が厳選した写真でトピックを振り返っていきたい。今回は22年6月に撮影した【イ・ボミの横顔】。

6月に行われた「アース・モンダミンカップ」の第1ラウンド。ここでシーズン初のアンダー発進を切ったのが、復活を期す“スマイル・キャンディ”イ・ボミ(韓国)だった。

2017年の「CAT Ladies」以降、勝利から見放されていた。18年にはトップ10入りゼロという屈辱も味わった。19年は復活の兆しを見せたが、再びスイングの不調により20-21シーズンからは予選落ちが目立つようになる。

今大会には3試合連続予選落ちと下り調子で挑んだが、4バーディ・2ボギーの「70」で32位タイ発進。決勝ラウンド進出へ上々の立ち上がりだったが、翌日に状況は一変する。

2日目は風速7m/s、最大瞬間風速18.8m/sを観測。突風が吹く難コンディションで、アンダーパーをマークできたのは、142人中わずか3人だけだった。ボミも強風に手を焼いて「75」を叩いたが、この日の平均スコアは「76.5」とあって、終わってみればトータル1オーバー・27位タイに順位を上げて予選通過を果たした。

この写真は2日目のホールアウト時に撮影されたもの。4試合ぶりの決勝進出に安どしているのは間違いない。だが、そこはかつて2度の賞金女王に輝いたほどの実力者。いくら難コンディションだったとはいえ、『もっとできるはず』という歯がゆい思いもあったか。そんな悲喜こもごもの感情が横顔からは見て取れる。

決勝ラウンドでは連日の「77」で57位タイ。リランキングも振るわず、後半戦の出場試合数は限定的だった。シード獲得には至らなかったが、かねてささやかれていた引退のうわさは完全否定。来年も主催者推薦での出場がメーンだ。元最強女王は少ないチャンスをモノにするべく、日々研鑽を積んでいる。

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