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今平周吾が「64」で首位発進 ショットメーカーが絶賛するヤマハの未発表1W&アイアン

新クラブが早速威力を発揮。今平周吾が絶好のスタートを切った。(撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 初日◇30日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

ツアー屈指のショットメーカーが最高の武器を手に入れた。2018年、19年と2年連続賞金王を戴冠した今平周吾が8バーディ・1ボギーの「64」で回り、金谷拓実と並んで首位タイで滑り出した。開幕戦から即投入しているヤマハの未発表ギアが相当お気に入りのようだ。

この日を振り返ると「ショットもよく、パッティングのフィーリングもよかったです」と話す。好調なショットで3つのパー3でバーディを奪ったり、4~5メートルのミドルパットを沈めるなどショット、パットともにかみ合った一日となった。

3季ぶりの賞金王奪還に向けてオフを過ごした今平。地元埼玉県の展望台で階段トレーニングを行うなど、原点回帰で自分を見つめてきた。その間、新しいクラブのテストも重ねた。「フィーリングがよかった」とドライバー、アイアンともに好感触で、開幕戦からいきなり投入。ドライバーは<RMX VD PROTO>と記されたやや小ぶりなモデル。4番からピッチングウェッジまで入れるアイアンは<RMX IRON VD/R>と記された軟鉄鍛造モデルだ。いずれも今秋発売モデルと見られる。

ここ数シーズンは小ぶりなヘッドの旧モデルと最新のドライバーを試合ごとに入れ替えることもあったが、今回のモデルは絶賛する。「小ぶりなヘッドで振り抜きがいいですね。ロースピン系で高さを出せば飛んでくれます。打感が柔らかくなって、フェースに乗っている時間が長く感じるのでボールのコントロールもしやすい」と、シャープに振り抜く今平にはピッタリのようだ。

また、アイアンは昨年まで使っていたモデルよりもロフト1度ほど立たせている。「ロフトが立っていますが、高さは以前と変わらない。そのぶん飛ぶので、各番手5ヤードぐらい伸びました。打感もいいですし、操作性もいい。スイートスポットも広めで、少しのミスヒットも関係ありません。ほんと、進化したっていう感じがします」と思わず笑みがこぼれる。

ドライバーもアイアンもドロー、フェード、高低、いろいろな球を打ち分けてピンに近づけるのが今平の持ち味。今回の新モデルはすでに手に馴染み、“今平らしさ”を見せている。「年間3勝」を一つの目標に掲げ、3季ぶりのキング奪還を目指す。新しい武器とともにいいスタートを切りたい。(文・小高拓)

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