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石川遼は序盤イーグルで猛追も届かず4位 優勝した岩田寛に脱帽「すごいプレーをしていた」

石川遼は「65」でトップ5に食い込んだ(写真は先週の日欧共催大会)(撮影:GettyImages)

<中日クラウンズ 最終日◇30日◇名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
 
今年の石川遼は一段ギアを上げられるようになった。首位と6打差のトータル5アンダーからスタートした最終日、1番パー4でバーディ、2番パー5では残り218ヤードのセカンドを4番アイアンで50センチにつけてイーグルと、2ホールで3つ伸ばし、その差を一気につめた。最終的にこの日のベストスコアタイとなる「65」でトータル10アンダーまで伸ばしたが、優勝した岩田寛には5打届かなかった。

優勝スコアをトータル12アンダーと予想していた石川。しかし、岩田は17番ホールまでにトータル16アンダーまで伸ばして独走。最終18番ホールこそボギーとして、トータル15アンダーとなったが、終わってみれば2位の星野陸也に3打差をつける圧勝だった。「本当に寛さんがすごいプレーをしていたんで、脱帽しかない。この状況で16アンダーまで一回伸ばすというのは、もう他を圧倒するというか、数字を見せられると僕にはちょっときついなと思いました」と、素直に優勝者を褒め称える。
 
自身のゴルフの内容については、「一週間のなかでは一番いいスコアを出せましたし、今日に関しては流れも悪くなかった」と評価する。20年から取り組んでいるスイング改造も3年が経って落ち着き、自分の思い通りの球がコントロールできるようになってきている。今季はここまで、国内男子ツアーで4試合に出場して予選落ちなし。トップ5が2回と結果も伴ってきた。
 
「特にロングゲームをこの3年かけてやってきて、その効果が実感できている。これからもっともっと練習も積み重ねて、もっともっと信じられるようにしていきたいなと思います」と、本人もスイング改造に手応えを感じている。
 
では、スイング改造前とスイング改造後では何が違うのか。「今まではその場その場の感触、感覚でやっていた。一期一会のいいショットがすぐに過ぎ去っていくみたいな感じ。それとは180度違う。蓄積を元に次のショットに生かしていく。より練習が意味を持つようになってきました」と表現する。今日の届かなかった試合も、経験として積み重ねてシーズンを戦っていく。

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