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初の賞金王を逃した金谷拓実 「ゴルフで会話ができる」良きライバルに祝福の言葉を贈る

惜しくも賞金王を逃した金谷拓実(撮影:岩本芳弘)

国内男子ツアー「カシオワールドオープン」が終わり、中島啓太が今季の賞金王に輝いた。終盤、中島と賞金王争いを繰り広げていた金谷拓実が自身のインスタグラムを更新した。

投稿には「啓太、賞金王おめでとう!!」と祝福の言葉が記されていた。そして公開されたのは2015年に開催された第100回「日本アマチュアゴルフ選手権競技」の決勝戦で対戦した時の二人が握手をするジュニア時代の写真だった。

アマチュア時代から対戦を重ねてきた2人だったが、金谷は20年にプロ転向、昨年は欧州を中心に海外でも数多く戦ってきた。中島は昨年9月にプロ転向。フルシーズンでツアーに参戦する初年度で賞金王の座を獲得したのだった。

カシオワールドオープン」の前まで、賞金ランキングの1位は中島(1億6288万6179円)、2位は金谷(1億2254万8999円)。2人の差は約4033万円だったので、金谷は本大会の優勝賞金4000万円を加算して、勝負を最終戦にまで持ち越したかったところ。
 
しかし大会は中島が12アンダー・単独4位、金谷が10アンダー・7位タイで終了し、最終戦での決着戦が行われる前に中島の賞金王獲得が確定した。
 
大会後、金谷は中島をハグすると「本当に強かったね」と声をかけた。そして「アマチュア時代から、彼の高い志やゴルフに取り組み姿勢はずば抜けていた。それが結果になったのでしょう」と、あらためて中島を高く評価した。

「中島選手と優勝争いをしているとゴルフで会話ができていると実感。彼は国内では一番手強い、でも一番楽しい瞬間でもあります。本当は最終戦まで勝負したかったですけど、来年も彼と競い合いたいと思います」と早くも、来季に向けての闘志も覗かせた。

話しているうちに、熱いものがこみ上げてきた様子で「毎週毎週、彼と勝負するのが好きでした。それが終わってしまうのは寂しいですね。本当にゴルフだけじゃないので、彼の素晴らしいところは…」。

最後に「中島選手は元からレベルは高い。それでも、さらに大会ごとに上達しているのが見えていた。それは彼の努力だと思います。自分も負けずに努力を重ねて頑張りたいです」と語った金谷。2人の良きライバルとしての戦いは、来シーズンも大いに盛り上げてくれることだろう。

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