日本ツアーの“代表格”が感じたペブルビーチ 西郷真央「狙ったらすぐボギーになる」、岩井千怜「途中からうまくいかなくて」
<全米女子オープン 最終日◇9日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>
日本ツアーの代表選手が多数出場した今回の「全米女子オープン」。米ツアー参戦を目標に掲げる西郷真央は1イーグル・2バーディ・5ボギーとスコアを1つ落とし、トータル8オーバーの33位タイで終戦。「もうちょっと上位にいけたかな」と悔いは残るが、3日間の反省を生かした最終ラウンドには及第点をつける。
練習ラウンドでコ・ジンヨン、チョン・インジ(ともに韓国)と回り、3日目はリディア・コ(ニュージーランド)ともラウンドをともにした。「狙ったらすぐボギーになってしまう。グリーンセンターに打っていかないとならないのが、もどかしかった」と攻めるだけではスコアにつながらない。「上位にいる選手はそれが当たり前にできて、チャンスが来るのを待つプレーをしている」と、メジャーならではの戦い方を学んだ。3日目までは中盤のホールで大きくスコアを落としてしまった自分のゴルフと比較し、今後はそんなスタイルも取り入れつつ、海外仕様のゴルフを模索していく。
国内で不振が続くが、海外挑戦は続けていく。ここからまだ海外メジャー2試合が控えている。「今後の自分の経験値として、いま学べることをたくさん学んでいきたい」と、先を見据える。
初の海外メジャー挑戦となった岩井千怜は予選を突破したものの、最終日は出入りの激しいゴルフでスコアを2つ落とした。1イーグル・4バーディ・6ボギー・1ダブルボギーと忙しいゴルフでトータル10オーバー・48位タイで4日間を終えた。
「最後までアンダーパーという気持ちでやっていたけど、途中からうまくいかなくなって…。もうちょっと冷静になれれば」と、後半の4オーバーを悔やんだ。「本当に頭は使います。うれしかったり、怒ったり…」と喜怒哀楽が出てしまうコースにやられてしまった感は拭えない。「こういうのは久々ですね。やっぱり安定してやれるようになりたいです」。難コースにおけるセルフコントロールの重要性をあらためて感じさせられた。
トントン拍子に階段を上がってきた岩井だが、ここで打ちのめされたのは今後につながるいい経験。「たくさん吸収できたので、そこに関してはすごく良かったと思います」。それでも「やっぱり上位に行きたかったです」と唇を噛んだ。
「戦いたい気持ちが強くなりました」と米ツアーへの思いは深まった。激闘を終えたいまは「少し休みたい」。4日間の出来事を整理し、今度は欧州メジャーに向けて、気持ちを切り替える。
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