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“小ぶりヘッドドライバー5機種”の実力を試打検証〜B-Limited 415編【試打の鉄人】

【試打レビュー】小ぶりな分、ヘッドスピードが上がるような振りやすさがある

今回の試打ではロフト9.0度、カスタム専用モデルのため三菱ケミカルの『ディアマナGT60』のSフレックスが装着された『B-Limited 415』を使用。試打前にヘッドを構えてチェックした市原は、「415ccということですが、それよりも小さく感じます。すごいディープフェースで、クラウン部分も後ろに伸ばしていないためでしょう。感覚的に380ccくらいのイメージです。ソールにある2つのウェイトは、ヒールを重くすればつかまりが良くなり、トゥを重くすればつかまりを抑えることができますね」

3球の試打をおこなった市原の弾道を見ると、それぞれ全く違った高さでボールが飛んでいた。
 
「1球目は芯で、2球目はフェースの上め、3球目は下めで打ちました。打点によって顕著に球筋の違いが出ましたね。上めに当たった時は、しっかり打ち出し角が出て、ディープフェースとは思えない高い弾道が出ました。一方で下めに当たった時はかなり低い打ち出しになります。ティアップの高さを変えるなど、自分で打点を調整して打てる中級者から上級者に合いそうな印象があります」
 
ディープフェースのドライバーらしい弾道の強さがありつつ、他のモデルには振りやすさも備わっていると市原は話す。
 
「これだけ小ぶりなドライバーだと難しそうに感じるかもしれませんが、そんなことは決してありません。むしろ小ぶりな分、ヘッドスピードが上がるような振りやすさが備わっています。ヘッドにかかる空気抵抗が減るんでしょうね。球の上がり過ぎに悩んでいる人や球を操りたいゴルファーにおすすめしたいドライバーになっています」
 
昔の“パワーがないと打ちこなせなかった”ディープフェースのドライバーとは違い、一定以上のやさしさも備えている『B-Limited 415』。460ccの大型ヘッドが全盛となるなか、かなりクセの強いモデルではあるが、それだけにハマれば、大きな武器となるクラブだといえそうだ。

【試打映像】弾道計測データ&市原建彦の評価は…?

試打の鉄人 プロフィール|市原建彦(いちはら たつひこ)1978 年生まれ、神奈川県出身。ツアー通算1 勝。アマチュア時代の96 年に「世界ジュニア」を制覇。プロ転向後は、06 年「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」で優勝を果たしている。187cm の長身から放つ豪快なショットが持ち味。自身でトラックマンを保有し、ギアへの造詣も深い。

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