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笹生優花が“新兵器”投入で1差2位発進 4番ユーティリティに隠された秘密とは…

ツアー2勝目へ。笹生優花が好相性大会で順調な滑り出し(撮影:ALBA)

<ウォルマートNWアーカンソー選手権 初日◇29日◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>

またしても、ウォルマートと好相性であることを証明した。笹生優花はボギーフリーの「65」で回り、首位と1打差の2位タイで滑り出した。

レクシー・トンプソン(米国)、レオナ・マグワイア(アイルランド)との注目組でスタート。「憧れてました。(欧米対抗戦の)ソルハイム帰りの選手と回れて、『行ってきたんだ~』って思って(笑)」いう楽しみながらのラウンドは、多くのギャラリーを引き連れた。インからティオフして、この日最初のバーディは14番パー5。左奥10メートルとつけきれなかったが、それを流し込んで奪った。

18番パー5は2オン成功のバーディとして折り返すと、後半は3連続を含む4つのバーディを奪取。パー5で唯一バーディを逃した7番を悔やむが、「しょうがないですね」と前向き。ピンチらしいピンチもなく、攻めながらも淡々と伸ばすことができた一日を「そのホールによってできる限りいいショットを打って、いいところにつけられたらなという感じでした」と振り返った。

開幕前に調整していた新しいクラブも、実戦投入した。4番“アイアン”を4番“ユーティリティ”にスイッチ。ロフト24.4度のキャロウェイ『パラダイム』で、この日は2回使用した。「風もそんなに強くないですし、4番アイアンは特に必要ではないゴルフ場。あまり必要じゃないクラブを入れてももったいないので、なにか使えるものがないかな、ということで入れました」。

さらに、この4番ユーティリティにはこだわりも。そのままの長さで使用すれば飛距離が200~205ヤードだが、すると3番ユーティリティの210~220ヤードと5番アイアンの180~185ヤードの“階段”に不都合が生じてしまう。そこで、4番ユーティリティの長さを0.5インチ短くした。これで飛距離は190~195ヤードにおさえられ、階段はきれいに整った。

そんな新兵器も活躍し、いいスタートを切ることができた。今大会では合計7ラウンドで5度の「65」以下をマークするなど、バツグンの相性を誇る。昨年は最終日に優勝争いを演じたが、崩れて32位タイに終わった。そのリベンジのためにも、まずはあす、この好位置を守り切りたい。(文・笠井あかり)

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