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渋野日向子が今季初戦で噛み締めた“苦味” 「この悔しさを捨てることなく受け入れて」

「何もできなかった」。渋野日向子の今季初戦は悔しい結果となった(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 最終日◇24日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

タイでプレーした自身今季初戦の最終日も、渋野日向子に笑顔が戻ることはなかった。「なかなか調整することができなかったのですごく残念。どうやっていいか分からない感じ。ただただ球を打っていたという感覚でした」。前日に続きショット時の“ズレ”を修正できないまま終わったラウンドを、こう振り返る。

「76」と苦しんだ3日目からの立て直しを図ろうとした最終ラウンドは、10番から始まった前半こそ1つ伸ばして折り返したが、2番からの3連続など後半だけで4つのボギーを叩いた。パーオン数は前日の8回に比べ10回と数字上は回復したが、「後半はグリーンに乗せることすらできなかった。なにやってるんだろう」と切り捨てる。

「すべてを変えている状態」というスイング面で苦しむのは、仕方がない部分もある。悔しいのは、それをアプローチやパターなど他の部分でカバーできなかったこと。「こういう時こそ頑張らないといけない部分を頑張れてない。すべてがへたくそ」。こんな自嘲も口をつく。

苦しんだ週末。それでも「内容に納得感がある」と話した初日や、「66」をたたき出した2日目のように光明もある。ただそれも今は反省材料になってしまう。

「一日でもいいスコアで回れたのは、いいようにとらえていいかもしれない。でもそれが続かない。すべて落としてしまったし、そう簡単には変われない」

次戦は2週後の「ブルーベイLPGA」(中国、7〜10日)を予定。その前に、まずは一度日本に戻り、今季から指導を受ける辻村明志コーチとの確認作業を行う。

「4日間戦うとこうなるということは分かったし、練習のしがいはある。まだまだ上達しないといけないところが多すぎる。この悔しさを捨てることなく受け入れて、また次頑張ります」

ここからは試合に出ながら、確認、修正、実践を繰り返すことになる。まずはこの猛暑の4日間で出た課題と、しっかり向き合っていく。(文・間宮輝憲)

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