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リシャール・ミルを着けてプレーする青木瀬令奈「私は風を時計で判断する」

青木瀬玲奈と川崎圭太リシャール・ミルジャパン社長(撮影:ALBA)

リシャール・ミルジャパンにとって初めてとなる所属契約を結んだ青木瀬令奈。2018年からスポンサー契約を結び、今年も引き続き同社の時計を右手に着けてプレーする。22日に行われた所属契約発表会見では、プロゴルファーならではの腕時計の活用法を語った。

一般的に腕時計は左手に着けることが多い。時計のリューズが右側についていたり、右手に巻くと文字が書きにくいからだ。青木が右手に巻く理由は2つ。1つは「フィニッシュのときに右手のほうが目立つから」と、もう1つは「私は左利きで文字を書くのも左」だから。
 
最近ではシャッター音が鳴らないカメラが主流になりつつあるが、トーナメントでプロカメラマンたちは、基本的にインパクト以降にシャッターを押す。すると、顔と右手の向きは同じ面になる。左手だと文字盤は裏側になり写真に収まりづらくなるわけだ。同社と契約する宮里優作は右利きだが、コースの中では右手、コースの外では左手と使い分けている。
 
ちなみに、青木が昨年優勝した「資生堂 レディスオープン」の表彰式では、左手に時計を着け直している。向かって左側にプレゼンター、右側に青木が来る構図では、左手に着けたほうが文字盤は正面に来る。それを考えてのことだろう。
 
スポンサーだからという理由はあるにせよ、腕時計を着けてプレーするプロゴルファーは少ない。その重さや手首の動かしやすさがスイングに影響する可能性だってある。ところが、青木はリシャール・ミルと契約する前から「もともと時計を着けていた」という。
 
「私は風を時計で判断している。朝起きたときに天気予報を見て、何時から風向きが北西から南西になるとかコースメモに書いておく。自分のスタート前の2時間くらいから、天気が悪くなってサスペンデッドになることも考えて6時過ぎくらいまで。そのメモと時計を見ながら日常的にプレーしてきた。ゴルフに必要不可欠なもの」
 
時計を着けることが青木にとっては普通。それでもリシャール・ミルは、一般的な腕時計に比べると大きめにも感じる。「高い時計で重いイメージがあったんですけど、初めてリシャール・ミルさんの時計を着けたときは、軽いなと一番最初に思いました。だからパフォーマンスにもぜんぜん影響がない。それに『壊れないの?』っていろんな人が聞いてきましたけど、思い切りインパクトしてもぜんぜん壊れない」と話す。機械式ながら、男子の優作が50m/sを超えるヘッドスピードで打っても一度も針が飛んだことはないという。
 
青木が今季から着用するのは、今までつけていた『RM 07-01 オートマティック レディス』の色違いで赤と黒の2本。もともとストラップは細めだが、青木はプレーしやすいように少し太めのものに付け替えている。
 
会見では世界50本限定の赤(お値段は税別1397万円)を着けて登場し「今まではセレナブルーなんて言われていたんですけど、偶然なことに今年のラッキーカラーが赤だったので、本当に心強くて、すごく楽しみです」と笑顔を見せた。国内女子ツアーの新シーズンはいよいよ来週3月2日に沖縄で開幕する。

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