松山英樹は2つの長いパー3で不運が重なり追撃ならず

松山英樹にとって悔しい最終日となってしまった(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<全米オープン 最終日◇18日◇ザ・ロサンゼルスCC ノースC(米カリフォルニア州)◇7421ヤード・パー70>
 
初日は「72」で83位タイと出遅れた松山英樹だったが、2日目に「69」、3日目に「67」とスコアを伸ばして12位タイまで上がってきた。逆転優勝へわずかな望みを残してスタートした最終日は、2つの長いパー3、7番ではダブルボギー、11番パー3ではトリプルボギーを叩いて後退。「75」でホールアウトし、トータル3オーバー・32位タイで11度目の「全米オープン」を終えた。

今年の舞台、ザ・ロサンゼルスCC ノースC は前半で1つでも伸ばして貯金し、後半は耐えるホールが続く。出だしの1番パー5で獲って追撃モードに入りたいところだったが、セカンドショットをバンカーに入れて4日連続でバーディを逃した松山。5番ホールまではパーを並べ、316ヤードの6番パー4のティショットはアイアンで左のフェアウェイにしっかり刻み、セカンドショットを3メートルにつけ、最初のバーディを奪った。
 
ここから波に乗りたいところだったが、落とし穴が待っていた。きょうは272ヤードの7番パー3で、ティショットが左の木に当たり、結局このボールが見つからずにロストに。ダブルボギーとなってしまった。
 
8番パー5も獲れずに折り返し、迎えた295ヤードの11番パー3。ナイスショットでうまくグリーンの手前に落とし、奥に切られたピンに寄っていくと思われたが、最初のバウンドで大きく跳ねて、グリーンをオーバー。2打目のロブショットはわずかにショートしてグリーンのカラーで止まる。3打目をウェッジで1メートルに寄せるも、1メートルのボギーパットが左のカップをなめ、返しのパットも左を抜け、まさかの3パットでトリプルボギーとなった。
 
続く、12番、13番を連続ボギーとして、3ホールで5つ落としてトータル4オーバーまで後退。532ヤードと長い17番パー4では、残り207ヤードのセカンドショットを3メートル弱につけて一矢報いたが、上位進出とはならなかった。最終日はボールがロストになったり、大きく跳ねたりと不運が重なり、2つの長いパー3に泣いた松山。ホールアウト後はコメントせずにコースをあとにした。

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