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阿部未悠はネイチャー系カメラマン!? 今年からコーチは松山英樹と同じ目澤秀憲氏

阿部未悠が「68」をマーク(撮影:福田文平)

<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇4日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

昨シーズン、メルセデス・ランキング44位に入り、初シードを獲得した22歳の阿部未悠が、5バーディ・1ボギーと4つ伸ばして、トータル5アンダーで4位タイに浮上してきた。そんな阿部の趣味はカメラで、昨年の大晦日には雪の中を3時間歩いて撮影したフクロウの写真を自身のインスタグラムにアップしている。

きょうのプレーについては、「去年の開幕の少し前にフェードボールに持ち球を変えました。1年間フェードをずっと打ってきた経験値もあって、コントロールも少しずつできてきている。自分のしたいゴルフが初日、2日目、3日目とちょっとずつできるようになってきた。明日もそれを続けていくだけかなと思います」と振り返る。

今年から松山英樹のコーチも務める目澤秀憲氏と契約し、練習日には目澤氏が直接スイングを指導する姿があった。「バックスイングの上げ方とか、オフに修正した部分でやりきれてないところがあったので、そこを継続的にやれているかチェックしています。私は(バックスイングで)すぐ高めに上げちゃうタイプなので、やりすぎないように意識しています」という。松山英樹もまた、目澤氏とトップで手元が低く収まるスイングに変えてマスターズに優勝している。

意外なのは阿部の趣味。昨年の大晦日には、実家のある北海道で、大きなレンズをつけたカメラを担いで森に入り、フクロウを撮影している。「写真が大好きです。オフは地元に帰ったときに森に行って(笑)。雪道を3時間くらい歩いたらやっとフクロウに出会えました」と、ギャップのある趣味を持つ。続けて、「ネイチャー系カメラマンです」とドヤ顔で笑う。

他に撮ったものを聞かれると「オジロワシ、エゾジカ」と、次々と自然の動物たちの名前が飛び出す。そして、「本当はモフモフのシマエナガを撮りたくて、それをずっと探しているんですけど、まだ撮ったことがなくて…」と趣味の話に目が輝き出す。ちなみに、シマエナガは“雪の妖精”とも呼ばれるスズメよりも小柄な鳥。白いモフモフな型は冬にしか見られない。

こんな話を聞いたら作品を見たくなる。すると、「インスタグラムを探していただければ。できれば『いいね』を押してください」と笑う。初優勝へ向けて、いい位置で最終日を迎えるが「目標は特に設定しないで、開幕をとにかく楽しむのがモットー」と余計な力は入っていない。もしかしたら明日は幸せの青い鳥が見られるかも。(文・下村耕平)

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