パットで大損も… 堀川未来夢が“逃がしながら”首位追撃

いろんなグリップを試しています(撮影:GettyImages)

<中日クラウンズ 2日目◇28日◇名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>

5バーディ・3ボギーの「68」で回り、トータル5アンダーとした堀川未来夢が2位タイで予選ラウンドを突破。昨年11月の「マイナビABCチャンピオンシップ」以来のツアー5勝目を追いかける。

ボギーが先に来る展開ながら、5バーディを奪ってなんとかアンダーパーで回りきった。その顔には苦笑いが浮かぶ。「昨日に引き続きグリーン上は苦戦しています。今日は1メートル以内の何十センチというパットを2つくらい外して、簡単にボギーを打っている感じ」と、数年来悩むパットで取りこぼした。

いわゆるイップスであると自覚したのは3年ほど前。グリップを変え、パターを替えては克服を試みたが、完全復調とはいっていない。元々の武器だったパッティングでの悩みはありつつも、総合力でカバーし、21年11月以降は3勝を挙げている。

「自分の中でまったくパッティングの症状というのは解決していない。解決はしていないけど、対策はとれている。『出るな』という感じはあったので、それを逃がし逃がしじゃないけど、対策をとるような感じでプレーしている」と、幸か不幸か付き合い方は熟知している。

そんな状態でも好位置で決勝ラウンドに進出。「グリーン上で6つぐらいは損している感じ」としながらも、優勝戦線に踏みとどまり、伝統の一戦で歴代の王者たちに名前を並べたい。

ちなみに、2~3メートルでは“症状”が出るため「2パット」が目立ち、むしろ4~5メートルが「入っている」。堀川にとっては長い方がバーディチャンスだ。週末はあえて長い距離を残す戦法…なんてことはしないだろうが、とにかく憎い“あいつ”と付き合いながら進んでいくしかない。

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