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今週から開幕!米国男子ツアー・秋の陣「フェデックスカップ・フォール」をおさらい

「フェデックスカップ・フォール」初戦にメジャー2勝のジャスティン・トーマスが出場する(撮影:GettyImages)

<フォーティネット選手権 事前情報◇12日◇シルバラードリゾート ノースC(カリフォルニア州)◇7346ヤード・パー72>

米国男子ゴルフのPGAツアーは今週から「フェデックスカップ・フォール」がカリフォルニア州ナパバレーで開幕。まずは第1戦「フォーティネット選手権」が行われる。

PGAツアーはこれまでは年をまたいでの開催だったが、来季からは1月に開幕し、8月にシーズンが終了というカレンダーイヤーに戻ることになった。つまり「フェデックスカップ・フォール」とは、独立したシーズンになり、選手にとっての最大の目的は『翌シーズンに向け出場資格をアップすること』になる。フェデックスカップ・フォールで獲得したポイントに加え、22−23シーズンのレギュラーシーズンで獲得したポイントもそのまま継承され、51~70位が来季のフル出場権を獲得、その中で51−60位は2024年の最初の“格上げ大会”(ザ・セントリー除く)2試合への出場権を得る。つまり来季出場権にかかわるポイントレースは、まだまだ続いているというわけだ。

フェデックスカップ・フォールは、以下の全7大会が開催される。

9/14~17「フォーティネット選手権」(カリフォルニア州・シルバラードCC ノースC)
10/5~8「サンダーソンファームズ選手権」カントリークラブ・オブ・ジャクソン(ミシシッピ州・カントリークラブ・オブ・ジャクソン)
10/12~15「シュライナーズチルドレンズ・オープン」(ネバダ州・TPCサマリン)
10/19~22「ZOZOチャンピオンシップ」(日本・千葉県 アコーディア・ゴルフ 習志野CC)
11/2~5「ワールドワイドテクノロジー選手権」(メキシコ・エル・カマレオンGC)
11/9~12「バターフィールド・バミューダ選手権」(バミューダ諸島・ポートロイヤルGC)
11/16~19「ザ・RSMクラシック」(ジョージア州・シーアイランド・リゾートGC)

各大会の優勝者はツアー公式勝者として2年のシード権と、フェデックスカップ・ポイント500ptを獲得。さらに来年1月の新シーズン開幕戦「ザ・セントリー」(1月4〜7日)の出場権も付与される。またPGAツアー優勝者として「マスターズ」などの招待も受けることになる。

この「フェデックス・フォールシリーズ」に並々ならぬ意気込みを持って挑むのは、メジャー通算2勝のジャスティン・トーマス(米国)だ。昨季は、2月の「WMフェニックス・オープン」の4位が最高で、トップ10入りはわずか3回と不調に陥り、フェデックスポイントランクは71位。8年連続で出場を続けてきたプレーオフを逃していた。トーマスは早速今週の「フォーティネット選手権」に出場。2週間後には、米国選抜と欧州選抜による対抗戦「ライダーカップ」を控える中、ポイントを積み重ね格上げ大会出場を目指す。

日本勢から今大会にエントリーをしているのは、小平智。小平は2018年の「RBCヘリテージ」で米ツアー初優勝を果たしシード権を獲得するが、2020-21年シーズンでフルシーズンのシード権を失った。昨季は“準シード”といわれる資格で戦うが、フェデックスカップランキングは185位に終わった。まずは、シード権獲得となる70位以内を目指し、上位進出を狙う。

フェデックスランキング50位で終えた松山英樹は、来季のフル出場権、格上げ大会の出場権をすでに獲得。「フェデックスカップ・フォール」には出場可能だが、追加のポイントは加算されない。(但し賞金と世界ランキングには、成績が反映される。)現在松山は、日本で開催される「ZOZOチャンピオンシップ」に出場を表明している。

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