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苦しかったけど充実…海外8連戦で感じた“選手としての幸せ” そして地元に戻り念願の…【ゆり’s ROAD】

念願だった一蘭で舌鼓(写真:本人提供)

独自の道を切り開き、プロゴルフの世界で戦っているひとりの選手がいる。26歳の女子プロゴルファー・識西諭里(おにし・ゆり)がその人だ。日本でのツアー生活を目指すも、これまでに7度挑戦したプロテストで合格をつかみ取れず、今年は米国、欧州と世界各国を股にかけて転戦を続けている。“未知の世界”に飛び込んで奮闘する姿を追う。先週はフィンランドで欧州女子ツアー「レディースオープン by ピカラ・ロックリゾート」に出場し32位タイという成績で終えた。これで8連戦が終了し、現在は地元・福岡でオープンウィークを満喫中! そしてこの転戦ではいろいろと思うこともあった。

みなさん、こんにちは! 5月のフランスから始まり、アメリカ、ベルギー、スウェーデンでの2試合など7カ国を回った8連戦も終わり、私は今、地元の福岡県に戻ってきています。月曜日に帰ってきましたが、安心感に包まれています(笑)。連戦は、人生でこんなに続けて試合に出たことがなかったのと、いろいろとトラブルも起こって、長かったなという印象です。

終わりのころには現地での生活にも慣れてきましたが、最初は2試合連続の予選落ちでメンタルがやられたり、ベルギーでは体調を崩したり…と苦しい時間も過ごしました。行くところ行くところ知らない土地、知らないコースばかり。ヨーロッパは国によって、コースの造りなどが全然違うので、そこも難しさを感じました。

ただ、改めて試合があることのありがたさを噛みしめた時間でもありました。毎週試合があるからこそ見えてくる課題もあるんだな、って思えたり。周囲にも支えてもらって、この転戦生活ができているので、本当に感謝してもしきれません。あとは川村昌弘さん、久常涼くんからいろいろな話を聞けたスウェーデン生活(過去回を参照)にはだいぶ救われて、今でも感謝しています!

去年までの私は、“プロテストのために生活をしている”という毎日でした。それは今思い返してみると、もったいなかったのかな、とか考えたり。プロテストのために練習をしていると、時間がありすぎて、いろいろと考え過ぎてもしまう。でも試合に出ていれば、『少しでもいいスコアであがる』ということだけを考えていればいいし、それはすごく幸せなことなんだなって思えました。『試合が好き!』ということも再確認できましたし、この生活を選択してよかったと素直に感じています。

とはいえ、地元に帰るとやっぱり安心感が違いますね。あ! 帰国してから真っ先に行きたかったところにも行くことができました。はい、一蘭です!(笑)。ずっと『日本に帰ったら真っ先に一蘭のラーメンを食べる!』って決めていたので、帰国便では機内食もセーブ。昼前に空港に着いて、午後2時にはすでにお店にいました(笑)。トッピング表で青ネギ、白ネギの間に〇をつけると、両方MIXで来ることを海外で知って、それも実践してきました! 『でもやっぱり私は青ネギ派だな~』とか考えながら、満喫させてもらいました(笑)

愛犬のバーディくんにも会えて、幸せホルモン全開放っていう感じです。迎えの車のなかで、私の腕のなかでスヤスヤ眠ってくれて…かわいすぎます。火曜日には、父と早朝6時30分からゴルフも。結局、日本に帰っても朝からゴルフに行っちゃいました(笑)。ここからもお肌のメンテナンスをしたり、友達と合ったり…予定ギュウギュウで過ごしていきます!

日本の良さを味わうと、それと同時に海外には海外のよさもあるな、ということも実感できます。例えば、海外の人はみんな気さくで、知らない人でも目が合えばニコッと笑って、あいさつをしてくれます。これって、いい気分しかしない、すごくすてきなこと。今後、私も取り入れたいなって思えることです。本当にいい経験ができているなとつくづく感じています。さて、日曜日(9日)にはロンドンへ発たないといけないので、少しですが…日本生活を楽しませてもらいます!

■識西諭里(おにし・ゆり)
1997年4月16日、福岡県出身、26歳。福岡第一高卒。9歳でゴルフを始め、2015年の福岡県民アマチュアゴルフ選手権優勝などの実績を残す。昨年は予選会を突破し6月の「全米女子オープン」に出場。米国、欧州ツアーの予選会にも挑戦し、現在は欧州を主戦場にしている。身長166センチ。株式会社梅の花所属。

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