荒木優奈、レッドカードにも負けず首位堅守! 大嶋港は13位浮上

レッドカードを手に笑顔の荒木優奈。ボギーから流れを手放すことはなかった。(撮影:岩本芳弘)

<ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ 2日目◇27日◇ハンモッククリークゴルフクラブ(米国・フロリダ州)◇男子7072ヤード&女子6191ヤード・パー72>

全米ジュニアゴルフ協会(AJGA)主催「ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ」は2日目の競技が終了。女子の部では荒木優奈(日章学園高3年)がスコアを2つ伸ばし、トータル9アンダーで首位を守った。男子の部ではスコアを1つ伸ばした大嶋港(関西高3年)が初日の20位タイから13位タイまで順位を上げた。

昨晩降った雨の影響で地面がさらに柔らかくなり、「きのうは少しランがでましたが、きょうはほとんど転がらなかったです。グリーンもバックスピンが入るようになって、その計算ができませんでしたね」と対応に苦慮したが、スコアを伸ばし2位に6打差をつけた。

5番では同伴競技者がティショットを池の周りに打ち込み、ボールを探したが見つからなかったことで進行が遅れ、7番のティイングエリアで競技委員からレッドカードをもらってしまった。この動揺から3パットでこの日唯一のボギーを叩いてしまう。

しかし、スコア入力で使う自分のスマートフォンの壁紙を大好きなアイドルグループ「King&Prince」の後ろ姿に設定しており、それを見ることで「落ち着くことができました」。次のホールから冷静さを取り戻すことができた。

トラブルもキンプリに救われ(?)、目標としている優勝に大きく前進した。あすは大会ホストのアダム・スコット(オーストラリア)が上位組のスタートコールを行う予定。「呼んでもらうのも目標だったのでうれしいです!」と勝利への弾みがつきそうだ。

一方で、トータル2アンダー・13位タイに浮上した大嶋はスコアこそ伸ばしたものの、初日からパッティングが「読めていないし、打ち切れていない」状況が続いているという。

ドライバーやアイアンショットは悪くないだけにもどかしいが、「あすこそはパットが入ってくれれば。ビッグスコアを出して巻き返したいですね」と心は全く折れていない。初の米国での試合で芝に苦しんでいるが、パッティングの修正さえできれば上位が見えてくる。(文・小路友博)

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