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池田勇太は4年ぶりの復活優勝ならず 体調不良のなか今季ベストフィニッシュ
<ACNチャンピオンシップ 最終日◇8日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7295ヤード・パー72>
トップと1打差の2位で最終日を迎えた池田勇太は、3バーディ・2ボギー・2ダブルボギーの「75」と苦しいラウンドになったがトータル9アンダー・12位タイの成績は今季ベストフィニッシュ。それでも、「言えることは何もないね」と反省しきりだ。
出だしの1番パー4をボギー発進。直後の2番パー5では痛恨のダブルボギー。前半ラスト3ホールでは7番、9番バーディで2つスコアを伸ばすも、10番パー4でまたしてもダブルボギーを叩いてしまった。13番パー3ではバーディを奪いスコアを1つ戻したが、17番パー4でボギー。出入り激しく、思うようなゴルフができなかった。
昨年は春先から原因不明の体の痛みに悩み、その理由が顎偏位症(がくへんいしょう)であることが分かったのは秋。「感覚がまったく出ないので。それが今年のゴルフにつながっている」と、繊細な動きが戻らず、苦悩は今年も続く。不運なことに、先月の「ANAオープン」の2日目には突き指。ともに完治していない状況で、今週の4日間も戦った。
今大会は優勝とはならなかったものの、これまで出場した試合に比べれば4日間とも好順位をキープした。苦しい中でも、強かった池田が戻りつつある。次週は14年、17年と制している「日本オープン」。日本最高峰の戦いを前に「気持ちは新たにというような感じですかね」と切り替えている。
今大会が始まる前の賞金ランキングは85位(約553万円)だったが、約176万円の上乗せにより78位に浮上。次週の日本オープンは賞金総額2億1000万円、優勝賞金4200万円と大きくランキングを伸ばすチャンス。17年の同大会優勝で得た複数年シードは今年までとなる池田にとって、残りの試合でさらに順位をあげて賞金シードを死守するためにも大事な一戦だ。
最後に優勝したのは19年の「〜全英への道〜ミズノオープン」。“池田の復活”はすぐそこまできている。復活優勝をメジャーの大舞台で。ツアー22勝目を狙う池田に注目だ。(文・高木彩音)
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