笹生優花のアルバトロスは19度のユーティリティで「本当に思い出に残る」
<LPGAドライブ選手権 2日目◇24日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>
記念すべき瞬間は、いきなり訪れた。舞台は2番パー5。笹生優花が残りおよそ220ヤードから19度のユーティリティで放った2打目がそのままカップに吸い込まれた。“アルバトロス”だ。
米国女子ツアーではこれまで47回(うち2人が2回達成のため45人)記録されているアルバトロス。2020年の「ショップライトLPGAクラシック」でリンジー・ウィーバー(米国)が達成して以来、笹生で46人目(48回目)となった。
「ゴルフ人生で獲れたらラッキー」というほどの快記録。ちなみに、記録が残るもののなかで最も古いのは1993年の「アトランタ女子選手権」。メジャー1勝を含むツアー通算3勝のシェリー・ターナー(米国)が第2ラウンドの18番パー5で達成。そしてなんと、大会名こそ変わったものの、98年の同大会第1ラウンドの同じホールで2度目を記録した。
07年には日本開催の「ミズノクラシック」(現TOTOジャパンクラシック)最終日に、上田桃子が打ち上げの7番パー5でグリーン手前から駆け上がった2打目をカップインさせアルバトロスを果たし、米ツアー初制覇を遂げた。
初日は2アンダーとやや停滞気味のスコアだったが、この日6つスコアを伸ばし、これでトータル8アンダーまで浮上した笹生。「はじめてです」とプライベートでも経験のないアルバトロス。この勢いを持ってムービングデーもスコアを伸ばし、一気位に優勝争いへと進みたい。
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