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「パー3は日向子ちゃんが先に…」“黄金世代ペア”畑岡奈紗&渋野日向子の戦略

畑岡奈紗(左)と渋野日向子。“黄金世代ペア”がとった戦略とは。(撮影:南しずか)

<ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン 初日◇4日◇TPCハーディングパーク(米カリフォルニア州)◇6550ヤード・パー72>

“攻めと安定”のバランスをテーマとして、チームジャパンは安定性の畑岡奈紗、攻めの渋野日向子の“黄金世代ペア”を結成。初戦は2DOWNで惜敗したものの、最終ホールまでもつれ込む熱戦を繰り広げた。

畑岡はチームジャパンで唯一5年前の前回大会経験者で、マッチプレーは2年ぶり。「マッチプレーといっても、変えていることはないですね」と話しながらも、「ミスをお互いカバーしながらやっていて、それがペア戦のいいところだと思う」と渋野と肩を並べて、最後まで戦い抜いた。

基本的には畑岡が先にティショットを打ち、つぎに渋野という形をとっていた黄金世代ペアだが、パー3は渋野が先で畑岡が後という戦略をとった。「パー3は日向子ちゃんが先に打ってくれて、風や打った感覚とかを教えてくれました」(畑岡)。コース最初のパー3、2番の時点でその順番を決めたという。

その2番はピンがグリーン右サイドで、その手前にはバンカーが構えていた。渋野がアイアンで左奥7メートルほどに乗せると、「日向子ちゃんがオンしていたので、思い切っていくという形ができた」と畑岡はアイアンでショートサイドの右手前2メートルのチャンスにつけた。惜しくもバーディパットは外れたが、チーム戦ならではの攻め方だった。

しかし、ショットメーカーの畑岡はなかなか調子が上がらず、やや安定性を欠いた一日となってしまった。「セカンドを先に打つときは先に(チャンスに)つけてというのをやっていきたかったけど、途中フェアウェイにも運べなくて、自分自身としてはチャンスが少なかった。明日以降修正が必要」と課題を口にするが、「お互い調子が上がらないなかで、あれだけタイチームがいいプレーしていても最後までいけたというのは、粘れた部分もあったと思う」と顔を上げる。

初めてのペア戦、マッチプレーとなった渋野も「いつもと違う感情でした。緊張感もありながら、本当に楽しくできました」と一日を振り返る。スタートホールから互いに『ナイス!』と声を掛け合い、互いのナイスプレーにグータッチをする姿も印象的だった。

2敗から巻き返しを図る2日目は、“安定コンビ”畑岡&古江彩佳、“攻めコンビ”渋野&笹生優花のペアリングにスイッチ。その意図と新たな戦略は…。それぞれが息の合ったプレーを見せて、明日こそ勝ち星を奪いたい。(文・笠井あかり)

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