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“AKAとKURO”のUT3本を巧みに使い分け プロ7年目の宮田成華は初Vへ「あまり気負わずにできたら」

首位で最終日に挑む宮田成華。最終組でのプレッシャーをはね除けられるか。(撮影:佐々木啓)

<資生堂 レディスオープン 3日目◇1日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6605ヤード・パー72>

トータル7アンダーの首位に4人が並ぶ今大会、上位に優勝経験豊富な選手はほとんどいない。7位タイまでの8人は、ツアー未勝利が5人、通算1勝が3人という顔ぶれとなった。そんななか首位タイの一人、プロ7年目の宮田成華はステップ・アップ・ツアーや新人戦を含めても優勝がなく、シード入りの経験もない選手。経験値という点では不安が残るものの、持ち前の飛距離と先週から使い始めた2本目の3UTを武器に初Vを狙う。

首位と3打差の5位タイからのスタートとなった3日目は「朝から力が入っていたなと思います」。1番パー4の第1打は左を警戒し過ぎて右のラフへ。2打目は左手前に外してボギー発進となった。「ドタバタしやすいところが出てしまった」と、3番パー4でも同じように右ラフから左に外して2つ目のボギーと、苦しい出だしとなった。

それでも「スコアを落としたことで逆に落ち着けて、これ以上悪いことはないだろうというぐらいの気持ちでいったら、ポンポンとバーディが来たので、ペースを取り戻せました」。5、7番のバーディでスタート時点の4アンダーにスコアを戻すと、9番では手前から9メートルのバーディパットをジャストタッチで沈めてハーフターン。後半も12、13番の連続バーディでスコアを伸ばし、終わってみれば「69」の好スコアだった。

現在の宮田のセッティングは1W、3Wの下に2本の3UTが並び、4UTへと続く。「上の3番は5Wを抜いて先週から入れています。今週はティショットを刻むホールで使うことが多いです」。3日目は2つ目のボギーを叩いた直後の4番や、連続バーディの始まりとなった12番と比較的距離の短いパー4で使用。新しく入れたクラブが節目となったホールで活躍した。

3本のUTはいずれもオノフで、「上の3番」がやさしいモデルの「AKA」、それに続く3、4番はプロモデルの「KURO」。番手は変則的だが、表示されているロフトは18度、21度、24度ときれいに3度刻みになっている。

初優勝がかかる最終日に向けては「トップで迎えるのは初めてなので、緊張するだろうし、いろんな感情も出てくると思うんですけど、なかなか経験できることじゃないので、いい準備をして、楽しく、あまり気負わずにできたらなと思います」。規定のラウンド数をこなしていないため、ランキングには入っていないが、平均255.11ヤードはドライビングディスタンス5位に相当。飛ばすところはしっかり飛ばして、刻むところはしっかり刻む、メリハリの利いたゴルフで初優勝をつかみに行く。(文・田中宏治)

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