1年で5万キロ走行!? 飛行機に乗れない菅沼菜々が“愛車”アルファードを大公開
8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で初優勝を遂げた菅沼菜々は、高校生の頃より『広場恐怖症』を患っている。広場恐怖症とは不安が生じたときに逃げる方法がなく、助けが得られない状況や場所にいることに対して恐怖を感じること。だから菅沼は飛行機や新幹線、フェリーにも乗ることができない。
自宅のある東京から北は東北、南は九州まで移動はすべて車。そのため北海道と沖縄の試合には出場できない。「長時間運転すると肩が凝ったり腰が張ったりするので、私が運転します」と、菅沼に負担をかけないようにと運転はコーチを務める父・真一さんの役割。14日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA876号では、そんな菅沼の愛車を大公開している。
昨年12に納車されたという白いアルファードの車内は、菅沼のパフォーマンスが最大限発揮されるようにと工夫が施されている。まず目につくのが、後部座席部分にあるベッドのような広いスペースだ。
2・3列目右側のシートを倒し、バーを通した上にシートを重ねると広くフラットなスペースが出現する。「長時間の移動で体が凝り固まるので、駐車場でもストレッチをする場所が欲しくて後部座席にスペースを作ってもらった。仮眠にも使います」と明るく話す。停車時には横になってのストレッチや仮眠を行うことができるのだ。「コースやホテルではストレッチの場所を確保するのが難しいときも多いので…」(真一さん)という事情もある。
取材が行われたのは前週の長崎県で開催された「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」の前。納車から約8カ月ですでに約2万3千キロを走行していた。宮崎で行われる最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月23~26日)を終えると5万キロは超える見込み。一般的に車の走行距離は1年でおよそ1万キロといわれるが、その5倍の距離を1年足らずで走ることに。その愛車の走行距離とともに、菅沼も成績を伸ばし続けている。
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