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超高額賞金のアジアンツアー ミケルソン、スミス、デシャンボーらLIV組が続々と予選落ち

フィル・ミケルソンはサウジ国際で予選落ち…(写真:AsianTour)

<PIFサウジインターナショナル powered by ソフトバンクインベストメントアドバイザーズ 2日目◇3日◇ロイヤル・グリーンズG&CC(サウジアラビア)◇7048ヤード・パー70>

LIVゴルフ」に参戦するトップ選手も、サウジアラビアに吹いた強風にはかなわなかったのかもしれない。賞金総額が500万ドル(約6億5000万円)と高額のアジアンツアー「PIFサウジインターナショナル」は、サウジアラビア・ジェッタ郊外のロイヤル・グリーンズG&CCで開催されている。予選ラウンドは強風が吹き、大会は大荒れになった。

予選通過ラインはイーブンパーまでだった。「大学時代の体重まで落ちた」とすっきりした体型で登場したフィル・ミケルソン(米国)は、「今年はメジャー勝利も」と意気込んでいたが、「70」、「71」のトータル1オーバーで、予選通過に1打及ばなかった。

膝の手術から8か月ぶりに実戦復帰したバッバ・ワトソン(米国)は初日に「76」と出遅れ、2日目は「66」と巻き返したがトータル2オーバーで決勝には進めなかった。「去年の全米プロ以来の試合で、また足が同じように痛くなるのではと不安があった」とワトソン。とくにライの悪いところでは心配だったという。「その上に強風、とくに初日の午後はすごかった。2日目は少し風がおさまったおかげで4アンダー、まるで違うコンディションだった」と振り返る。復帰戦は予選落ちに終えたが、それでも「プレーが進むごとに自信を持つことができた。それはよかった」と復活には手応えをつかんだ。「次は月末のLIVゴルフメキシコに出場する。チーム戦がすごく楽しみだ」と言い残してコースを去った。

ワトソンと同じく2打及ばなかったのは、現在世界ランキング4位で昨年「全英オープン」覇者のキャメロン・スミス(オーストラリア)。さらにトータル3オーバーにはカルロス・オルティス(メキシコ)、トータル4オーバーにはケビン・ナ(米国)が名を連ねた。また、昨年12月に手術を受けたことを告白し、体重を10キロ減量したブライソン・デシャンボー(米国)も「72」、「75」のトータル7オーバーで予選通過に遠く及ばなかった。

一方で、トータル11アンダーで単独首位に立つエイブラハム・アンサー(メキシコ)もLIVゴルフに参戦する選手。「グリーン上の球の転がりも、ティーショットも非常に良い状態」とアンサーはコメント。「調子はとても良い」と自信をみせた。

2位につけたキャメロン・ヤング(米国)はPGAツアーの21−22シーズンでルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた選手。今週はPGAツアーから他ツアーへの出場許可をとり、サウジ戦に出場している。2日連続「65」をマークしアンサーに1打差につけている。「アイアンショットが非常に良い」と語る25歳。「ただティショットがフェアウェイに行っていない。その中でグリーンを狙うショットのコントロールがうまくいきチャンスの多いラウンドだった」と振り返った。(文・武川玲子=米国在住)

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