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地元出身で飛ばし屋の大型ルーキー! 荒川怜郁が3差2位発進「予想外のスコアが出た」

地元で躍動! ルーキー・荒川怜郁 ってどんな選手?(撮影:米山聡明)

<ダイキンオーキッドレディス 初日◇2日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

国内女子ツアーの開幕戦は第1ラウンドが終了し、地元出身のルーキー・荒川怜郁(れいか)21歳が5バーディ・2ボギーの「69」をマークし、首位と3打差の3アンダー・2位タイで絶好のスタートを切った。

ジュニア時代はボランティアとして大会運営に関わった経験があり、昨年はアマチュアとして出場し、10位タイでローアマを獲得している荒川。昨年のプロテストに合格し、プロ初戦のこの日、なじみ深いコースで躍動した。北風7.8m/sの強風の中、荒川は16番まで3バーディ・2ボギーでラウンド。すると続く17番、18番では連続バーディを奪取。18番のバーディはイーグルチャンスにつけてのものだった。

記念すべき開幕戦のアウトスタート1組目。トップバッターだ。「どうやってティイングエリアに立てばいいのかわからなかった」と、さすがに緊張していたことを告白。さらには「違う人の名前を呼ばれたらどうしようと思っていました(笑)」とも。

「チョロするんじゃないか」と思うほどの緊張感だったが、「当たって良かった」と快音を響かせて見事にフェアウェイをキープ。2打目を左6メートルにつけて、「強めにヒットしてしまった」ボールはカップに沈んだ。この1番ホールのバーディで「縁起がいいと思った」と幸先のいいスタートを切ると、「予想外のスコアが出た」と一日の流れを作った。

岐阜の中部学院大学に通う現役の大学生でもある荒川は、昨年の最終プロテストに16位タイで合格。11月のQTはルーキーの最高位となる4位で通過し、2023年の開幕を地元で迎えることができた。

身長170センチの大型ルーキーはゴルフ以外にもテニスや陸上で鍛えてきた。ドライバーの平均飛距離は260ヤードを超える。小さな頃から飛ばし屋で、得意なクラブはもちろんドライバー。中学、高校時代にはドラコン競技にも積極的に参戦し、優勝をかっさらってきたという。飛躍を予感させるに十分なポテンシャルを秘めている。

同世代には22年に年間女王に輝いた山下美夢有や昨季年間5勝を挙げた西郷真央、そして21年の「全米女子オープン」で優勝した笹生優花らがいる。23年の開幕戦。強豪ぞろいの世代に現れた沖縄からの新風に、あす以降も期待したい。(文・内藤哲)

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