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二人三脚で準備は整った! 稲森佑貴の連覇が達成された際はキャディにも注目

絶妙なコンビネーションを見せる稲森佑貴と芳賀和希キャディ(撮影:福田文平)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 事前情報◇20日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

「今年は黙りこまずに、ヘラヘラしようと思っています! たぶん無理ですけど(笑)」。こう語るのは、ディフェンディングチャンピオン稲森佑貴をサポートする芳賀和希キャディだ。

実際、昨年の優勝シーンはファンにとっても印象的だった。稲森によると上がり3ホールぐらいから芳賀キャディは緊張で黙りこんだそうで、優勝後には感極まって大号泣。その緊張具合が分かる証言とエピソードだが、改めて稲森が次のように振り返る。「そのとき、泣く準備はできてるって言われたんですね。最初は冗談かなと思ったけど、本当に泣いたから『え?』みたいな(笑)。普段はうるさいぐらいに二人で話しているんですけどね、毎ホール毎ホール。あのときの(芳賀の)表情は珍しかったですね」。
 
あれから1年。「時間がたつのは早いな、と思いました。昨日のことのように覚えていますよ。彼にとってキャディ人生の中で初優勝だったので、本当によかったと思います」と、当時と変わらず稲森は芳賀キャディをねぎらった。
 
連覇がかかっている今年、「狙う気持ちはありますけれど、気負いすぎず自分なりのゴルフができたらいいなと思っています」と慎重な発言だったが、前大会の最終日に少し崩れていたドライバーに関しては、「きょうの練習ラウンドは普通でした」。稲森の「普通」は、フェアウェイキープができているという意味。日本一曲げない男の調子は決して悪くなく、「チャンスをつくってバーディを量産したい」と意気込んだ。
 
ポイントに挙げたのはグリーン。「コースは去年よりも少し難しく感じる。グリーンが昨年と違って締まっているような」と、グリーンフォークの刺さりで硬さを確認しながら練習ランドを消化した。芳賀キャディも「去年よりグリーンが硬くなっているしスピードも出ているから、昨年に比べて芝目の影響が出なくなっている」と警戒。それでも、「キャディと頑張ります」という稲森に対し、「もっと何か言ってよ」と芳賀キャディが笑うと、「キャディさんと、しゃーなし! 頑張ります」と、絶妙なコンビネーションでこの日のチェックを終えた。稲森が連覇を遂げるような展開になったとき、芳賀キャディの表情はどうなる⁉(文・高木彩音)

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