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石川遼は70%越えのティショットに手応えも「セカンド以降に反省点」

6番ではイーグルを奪ってギャラリーを沸かせた(撮影:上山敬太)

<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 最終日◇27日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7216ヤード・パー72>

予選ラウンドを36位タイで通過し、3日目に17位タイまで順位を上げた石川遼だったが、最終日は1イーグル・1バーディ・1ボギーの「70」と伸ばしきれず、最終的にトータル10アンダー・16位タイで4日間を終えた。

それでも今週からドライバーのシャフトをやわらかくしたのがハマり、ティショットの安定感が光った。3日目も最終日も14ホール中10ホールでフェアウェイをとらえ、フェアウェイキープ率は71.43%。各日それぞれ全体4位、6位にランクインした。4日間通してもフェアウェイキープ率は11位だった。

「あんまりフェアウェイキープ率は気にしていませんでしたけど、確かにいわれてみたら、そんなにラフから打ってないですね。もうラフから5、6メートルにつけてパット勝負にけっこう慣れているので(笑)。今週のラフだとフェアウェイのほうが優利ですし、だからスコアがそんなに悪くなくて済んだのかな」

3年前からスイング改造に取り組み、主にロングゲームの改善に時間を割いてきた。変化したスイングとギアとのマッチングも整ってきた。「振り返ってみると、ロングゲームはちょっとずつ良くなっている感じがします。これまではどっか1日だけ悪かったりしていたんですけど、変わらない感じで4日間できている。『これぐらいできたらいいな』っていうパフォーマンスがロングゲームで出せていると思います」と手応えもある。

6番パー5ではドライバーでフェアウェイをとらえ、残り203ヤードのセカンドショットは5番アイアンで奥のカラー、ピンから10メートルのところに運んだ。それをパターでねじ込んで、この4日間で初めてイーグルも奪っている。

しかし、それだけフェアウェイから打ちながら、伸ばしきれなかったゴルフには課題も残る。「やっぱり今週はセカンド以降の攻め方だったり、ゲーム運びにちょっと反省点があるかなって感じですね」。また、「強さとランが合うのがけっこう難しくて」と、例年よりもスピードが遅いコーライグリーンにも苦しんだ。

次週は石川が過去に連覇(2009、10年)している「フジサンケイクラシック」を迎える。「今週は優勝争いしたかったけどできなかった。それを踏まえて、火曜日からいい準備をすることにフォーカスしたい」。優勝争いの緊張感のなかで、いまのスイングとギアでどうなるのか。それを確認しながら後半戦へと進んでいきたい。(文・下村耕平)

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