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久常涼が2日目に『65』で粘りの予選通過 佐渡充高は「明らかに進歩している」

来季シード権獲得を目指す久常涼(撮影:GettyImages)

<ロケット・モーゲージ・クラシック 最終日◇30日◇デトロイトGC(ミシガン州)◇7370ヤード・パー72>

米国男子ツアーのミシガン大会は、キャメロン・デービス(オーストラリア)が2021年に続く大会2勝目を挙げた。中継したBSJapanext(BS263ch)で解説を務めた佐渡充高が大会を振り返る。

最終日は、初日から首位を走り続けていた22歳のアクシャイ・バティア(米国)の完全優勝が期待されていた。しかし、結果的には5~6名が僅差で競り合う大接戦に。そしてデービスがトータル18アンダーの首位タイで先にホールアウトし、デービスと並んでいたバティアが72ホール目でバーディを奪えば優勝、パーならプレーオフという状況になった。

大観衆が固唾を飲んで見守る中、バティアはピン奥10メートルからのバーディパットを1.5メートルもショートさせ、パーパットも外しV逸。痛恨の3パットボギーを喫し、勝利を逃した。

解説を務めた佐渡は、「ちょっと意外だったというか、あっけない幕切れでしたね。もちろん最後のパティアのパットは簡単ではなかったですが、あのパットを外して試合が決まるっていう、ちょっと驚くような展開でした」と振り返った。

さらに、今大会の注目ポイントだったのは、若手選手の台頭だ。15歳のレフティジュニア、マイルス・ラッセル(米国)が米ツアーデビューを飾り、世界アマチュアランキング4位で20歳のルーク・クラントン(米国)が10位タイに入った。「21世紀ボーイズが出てきましたね。こういう若手選手たちがどんどん頑張っていますので、今後のPGAツアーの雰囲気が変わってくるのではないか」と見通す。

そして、日本勢で唯一今大会に出場した久常涼。初日は2バーディ・5ボギーの「75」と出遅れたが、2日目にボギーなしの7バーディ「65」をマーク。上がり4ホールで3バーディを奪い、カットラインに滑り込み巻き返しに成功。ギリギリながら予選を通過した(最終結果は31位タイ)。

「これまで1ストローク差で予選落ちをするケースが多かった。そこをしっかりクリアできたということは、成長したなと感じたし、明らかに進歩した証拠。こういうことを続けてやっていくと、予選通過も増えていきますし、ポイントをじわじわ稼ぐことができると思います」。現在のポイントランキングは95位の久常。レギュラーシーズン終了時点のランキング上位70位に与えられる来季シード権獲得に向けて、期待を示した。

BSJapanextでは今夜9時から「PGAハイライト」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。

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